現在イギリスの首都ロンドン。
今日最初の目的地はアビー・ロード。
天気は晴れ。
晴れているうちに1969年リリースのビートルズのアルバム『アビー・ロード』のジャケット写真にもなったあの世界一有名な横断歩道へと向かうのだ。
ちなみにこの横断歩道、2010年にイギリスの文化遺産に指定されたらしい。
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今朝は昨日のポトフの残りを朝食としていただいた。
部屋を出たのは12時前ごろ。
地下鉄でジョンズ・ウッド駅というところまで行き、そこから徒歩数分でアビー・ロードは現れる。
駅を出てまっすぐ進んでいくと横断歩道はあった。
すでに多くの人が観光にやってきている様子。
何も知らない人が行けば
「ただの横断歩道になぜこんなにひとがあつまっているんだ?」
となるであろうほど、横断歩道自体はごく普通のものであった。
ビートルズのアビー・ロードのアルバムジャケットは4人が1列になって横断歩道を渡っている場面。
それゆえそれを真似して横断歩道のど真ん中で一時停止し写真をおさめようとしている。
しかしここアビー・ロードの交通量は意外と多く、結構な頻度で車が来る。
観光客は車のタイミングを見計らって写真撮影に臨まなければならない。
横断歩道の端には黄色い球体が乗っかった白と黒のシマシマのポールものが立っている。
ベリーシャ・ビーコンというこのポールは、
『これは歩行者優先の横断歩道だよ』ということを意味している。
横断歩道なら歩行者優先は当たり前じゃないかと思うのだが、ここイギリスではそうではないらしい。
ベリーシャ・ビーコンの立っていないところは車優先ということになる。
このアビー・ロードの横断歩道にはベリーシャ・ビーコンが立っているので歩行者優先ということになるのだが、
それがドライバーにとっては超迷惑なのかもしれない。
連日たくさんの人が訪れるアビー・ロードの横断歩道の端と端には、
写真のタイミングをうかがっている観光客がたむろっている。
しかし写真目的ではなく普通にこの横断歩道を渡りたい人だってもちろんいる。
ドライバーにとって、この横断歩道前で停車するべきかどうかは難しい判断だろう。
素通りしてしまったら道路交通法違反になるし、
止まってしまったら観光客がどっと横断歩道内に押し寄せてきて写真を撮り始める。
それゆえしばらく動けず後ろがつっかえ渋滞になる可能性があるのだ。
というか、実際に渋滞は頻繁に起こっていた。。
しばらく人と車の流れを観察してみたけど、
地元の人にとってはとても厄介な横断歩道になっているのではないだろうか。
アビー・ロードの横断歩道の目の前には『アビー・ロード・スタジオ』がある。
このスタジオはもともと『EMI Recording Studios』という名称だったのだが、
1969年のビートルズによるアルバム『アビー・ロード』の発表以来『アビー・ロード・スタジオ』と呼ばれるようになり、
のちに『Abbey Road Studios』と正式に改名をした。
このように、訪れた記念として壁に何か書くのが流行っているらしい。
このような注意書きはもはや空気と化している。
アビー・ロード・スタジオのすぐ隣にあるアビー・ロード・ショップにも寄ってみた。
やはり落書きがすごい。
オープン時間はこの通り。
それにしても、いつからこんな落書きが流行りだしたのだろうか?
店内にはビートルズ関連グッズやアビー・ロード関連グッズ、
アビー・ロード・スタジオ関連グッズなどがたくさん売られていた。
ビートルズ好きにはたまらない場所だろう。
もちろんアビー・ロードのレコードも売られていた。
よく見ると、今と当時では道路のデザインが違う。
現在の道路の中央線はギザギザ。
13時30分ごろアビー・ロードを離れ向かったのはピカデリー・サーカス。
たくさんの人の流れが集まる言わずと知れたロンドンの中心地だ。
世界一背が高い人としてギネスに認定されているロバート・ワドローさんの原寸大の置物があった。
死ぬまで身長が伸び続け、死亡時の身長は272cm、体重は約200kgだったらしい。
ピカデリー・サーカスに来たからといって、これといってやることはない。
とりあえず腹が減ったので、何か安くてよさげな飯屋はないかとこの辺りをうろついた。
それでまず見つけたのがこの日本スーパー。
もちろん中にも入ってみた。
店内には各種調味料やカレー、お菓子やカップ麺など、ありとあらゆる日本の食材が売られていた。
もちろん日本に比べたら価格は高めだが、海外にしては比較的安めの価格設定な印象。
後で聞くと、
ピカデリーサーカス付近にはもう一つ日本スーパーがあるらしいのだが、そこよりは安いということだった。
何より私の目を引いたのはこのつけ麺。
パッケージからしてうまそうだし、何より2人前で1.98ポンド(約263円)という値段の安さに惹かれた。
今はキッチンもあるし、これは是非味見してみようということで濃厚魚介豚骨味を1つ購入した。
日本スーパーを出たら目の前になんか安そうな雰囲気のあるタイ料理屋さんを発見した。
料金表はこんな感じ。
まず主食を米か麺かを選んで、
その後におかずをどれにするか選ぶという注文の流れ。
おかずは1品か2品かで料金が異なる。
さらに店内でお召し上がりかお持ち帰りかでも料金が違う。
もちろん我々はお持ち帰りにしてなるべく倹約することに努めた。
どこかいい食べる場所はないかマップで探してみた結果、すぐ近くに公園があるっぽい。
14時30分ごろ。
タイ料理屋さんから徒歩数分の公園で少し遅めの昼食をとった。
味はかなり美味しくて量もそこそこ多い。
これで4.95ポンド(約658円)ならまたリピートしたい。
話は変わるが、
この頃の私はというと先の予定(今日、明日、イギリス全体、カナダに着いてからなど)を考えるにあたりかなり頭を使ってしまっており、頭はパンク寸前だった。
(他にもやらなきゃいけないことが幾つかあって何から考えていいのかわからなく全てが面倒くさい状態になっていた。)
この旅でここまでの頭パンク寸前状態になるのはこれが初めてだ。
そんな状態になると、無性にチョコレートが食べたくなる。。
そのため食後のデザートも兼ねて、スーパーで板チョコを2ポンド(約266円)で購入してガリガリかじった。
普段なら板チョコに2ポンドなど絶対に払わないが、この時はもうなんでもいいから買ってやるとなかばヤケになっていた。
板チョコをガリガリかじりながら地下鉄で向かったのはロンドン科学博物館。
ここは入場無料の博物館。
前にも書いたが、ロンドンのこういう博物館や美術館は基本的に入場無料。
ここは産業革命以降の科学の発展の遺産がたくさん展示してあるということで興味を持った。
開館時間はこの通り。
この地球の前で少し居眠りをした。
なんだかんだで今日もたくさん歩いているので疲れているのだろう。
中には産業革命当時の大型の機械から、近代の小型化された電子機器まで様々な科学に関するものが展示されていた。
2階、3階にも展示室があり、階に寄ってテーマが違う。
しかし上に進むにつれ展示は少なくなりつまらなくなっていった。
科学館を出て歩いているうちに、また昨日のハイドパークにいることに気づいた。
ハイドパークを適当に歩いていると『ロイヤル・アルバート・ホール』が目の前に現れた。
ここはヴィクトリア女王の夫であるアルバート公に捧げられた演劇場であり、
コンサートやスポーツなど様々なイベントがここで行なわれている。
1991年には日本の大相撲もここで公演を行ったらしい。
ハイドパークでは昨日と同様リスと遊んだ。
変なおっさん達がトレーニングをしているのを見るのも面白かった。
持参していたぬいぐるみにピーナッツを乗せリスをおびき寄せようとしたのだが、この作戦は見事に失敗。
リスはピーナッツを乗せたぬいぐるみよりもピーナッツを持った人間の方に寄ってくる。
ハイドパークを出たらそのまま地下鉄に乗り家へ帰った。
近くのスーパーで鶏肉を2.35ポンド(約312円)で買い、今日は日本の味を作ることにした。
キッチンには炊飯器があるので簡単に米を炊ける。
今夜の献立は鶏肉丼。
卵があれば親子丼にでもしたかったが、スーパーに卵が売っていなかったのでしょうがない。
スーパーに卵がないって。。
食後は部屋で本を読んだり、この先どうするか予定を立てたりして時間を過ごし、0時くらいには就寝。
ちなみに私は日本から持参しているモンベルの寝袋にくるまって寝ているのだが、
これがものすごく気持ちが良い。
世界一周に寝袋は不要!という意見の人も多くいるみたいだが、私は持ってきてよかったと思っている。
さらに言うと、
寝袋は安いものよりある程度値が張っても良いものを選ぶのが得策だと思う。
人間の身体において睡眠という行為はとても重要で、質の良い睡眠がとれればそれだけ疲れも取れより良い1日がおくれるようになる。
睡眠不足で一日中ダルくてボーとした状態で過ごすよりも、
質の良い睡眠をとりキレッキレの状態で気持ち良く過ごすほうが良いに決まっている。
その大事な睡眠に関するものには妥協せず良いものを選んだほうが良いというのが個人的な意見だ。
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