2人で地球を旅行中。(カップル世界一周ブログ)

カップル世界一周ブログ。初海外が世界一周のアラサー女子と海外経験まぁまぁの20半ば男子の旅の東西南北世界見聞録。どこへ行くかはお金と気分次第。海外の情報や日々の生活を書き留めます。

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アメリカ横断6日目〜アトランタ観光(コカコーラ/CNN/五輪)〜 世界一周113日目★

カントリーミュージックの聖地テネシー州ナッシュビルから南に歩を進めている我々。

 

現在アトランタ郊外のデイズインにて1泊中。

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

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朝8時起床。

朝日を浴び気持ちのいい朝を迎えるも、閉鎖中のプールがなんだか残念。

 

8時30分頃には朝食会場へと向かった。

 

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朝食は毎度おなじみトースト、シリアル、ワッフルを中心としたアメリカのモーテルの定番メニュー。

もうさすがにこの手のメニューには飽きてきたな。

 

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部屋に戻り、11時のチェックアウトまで部屋でのんびりと過ごした。

 

移動の自由を獲得したこのレンタカーの旅では、

朝から特に予定が無い限り基本的にチェックアウトギリギリまで宿で過ごす。

 

バスや電車の時間を気にしなくていいし、荷物も長時間担がなくてもいい。

 

好きな時に好きなところへ行ける。

 

本当、レンタカー旅は自由度が高くストレスフリー

 

高い金を支払った対価を、今の所しっかりと感じることができている。

 

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11時前。

チェックアウトを済ませアトランタの町へ向けて車を走らせる。

 

デルタ航空コカコーラCNN(アメリカのニュース放送局)など、

数多くの大企業の本社が集結しているアトランタは、

アメリカ国内だけにとどまらない国際都市として発展している。

 

中でもハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港

発着数・利用者数において世界第1位。

『世界一忙しい空港』と言われている。

 

ちなみに、

2015年における同空港での発着回数は88万回以上、利用者数は1億人以上。

 

東京国際空港(羽田空港)は発着数43万回で19位、利用者数は7500万人で5位。

 

宿からアトランタ市内へ行く道沿いにその世界一忙しい空港はあった。

 

運転中、いったい何機の飛行機を見ただろうか。

 

上空を頻繁に飛び交っている飛行機が嫌でも目に入る。

 

同じ視界の中に2機以上飛行機が飛んでいるのも当たり前。

この道を通っていて飛行機を見ないことの方が難しい。

 

さすが、世界一忙しい空港。

もし私が空港勤務の仕事をしていたら、こんなに忙しなさそうな空港では絶対に働きたくないな、と思った。

 

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宿を出てから約30分。

11時30頃アトランタの中心地に到着した。

 

ワールド・オブ・コカコーラCNNセンタージョージア水族館センテニアル

オリンピック公園などの大きな見所は一箇所に密集している。

 

なのでそのエリアで安い駐車場を探し、街を車で流した。

 

途中、大型トラックが狭い道でバック車庫入れに悪戦苦闘をしていて大渋滞が起きていた。

 

工事現場のおっちゃんたちとそこでトラックの奮闘を見守ること十数分。

これはもう埒があかないと判断した私は、進路を変更し回り道をした。

 

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ぐるっとその辺を一周してまた同じ場所に戻ってくると、

トラックはまだ車庫入れを頑張っているではないか。。

 

歩道に生えている木にバシバシ接触しながらも小刻みにハンドル操作を繰り返している。

その後一体何分この車庫入れ劇場は繰り広げられていたのだろうか。。?

 

さすがにその劇場を最後まで見届ける忍耐強さはなかったので、再び回り道をしてその場を去った。

 

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その後も安いパーキングを探し求め街中を20分ほど車で走り回った。

 

そしてジョージア水族館の西側のマリエッタストリート沿いに黒人のにいちゃんが勧誘している5ドルのパーキングを発見した。

 

▼駐車場の場所はこの辺

 

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”5ドルと言っても、何時間で5ドルなんだ?”

 

チケット販売機で値段を確認しようと、とりあえずパーキングの中へ入った。

 

すると勧誘の黒人の兄ちゃんがこちらまでやってきたので、

『何時間で5ドル?』と聞く。

 

すると、

『6時間で5ドル(約515円)』だという。

 

『6時間か、十分だな。』

 

私は思わずそう口ずさんだ。

 

アトランタ観光など数時間あれば十分だろう。

 

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前回ナッシュビルの時にも紹介したが、

アメリカのパーキングは先にこのようなチケットを購入して、

それをダッシュボードの上に置いておくというシステムが一般的。

 

つまり偵察に訪れるスタッフに見つかりさえしなければ無料で停めれてしまう。

 

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訪れるつもりはないジョージア水族館は軽くスルー。

訪れたのはその隣にある

ワールド・オブ・コカコーラ(以下コカコーラ博物館)

 

銅像の人が1886年にコカ・コーラを発明したドクター・ジョン・ペンバートン。

 

彼の職業は薬剤師で、コカ・コーラも発明当初は薬用目的で飲まれていたという。

 

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このコカコーラ博物館への入場は有料。

 

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料金は大人1人16ドル(約1648円)。

開館時間は10時〜17時まで。

 

コカコーラをはじめとする炭酸飲料が嫌いな私は、

わざわざ16ドルも払って入場しようという気にはなれない。

 

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博物館に併設されているコカコーラ・ストア には無料で入れる感じだったので、

ここへは立ち寄った。

 

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 店内にはTシャツ、キャップ、パンツ、タンブラー、キーホルダー、ぬいぐるみ、

などなどなど。

 

コカコーラグッズが盛りだくさん。

これはコカコーラファンにはたまらないだろう。

 

実際、コカコーラファンではない我々もこのポップで味のある洒落たデザインのグッズたちにちょっと魅了された。

(ファンどころか、私は炭酸飲料が嫌い。)

 

これは、見ているだけで楽しい。

 

油断してたら何か1品くらいは買ってしまいそうになる。

 

『コカ・コーラ』というブランドの威力をすごく実感した。

 

久々に湧き出てきた購買意欲を必死に抑えながら、ここでのウィンドウショッピングをしばし楽しんだ。

 

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このコカコーラショップはコカコーラ博物館の出口に位置しており、

店内から博物館最後のエリアの様子を垣間見ることができた。

 

そこでは世界各国のコカコーラ製ドリンク100種類以上が飲み放題だという。

 

炭酸飲料が飲めない私にとっては全く興味のないサービスだが、

この時はコカコーラショップでテンションが上がっていたこともあり、少し行ってみたいな、と思った。

 

今思うと、16ドルくらい払って博物館を見学しといてもよかったかな。。

 

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13時。

コカコーラ博物館(のショップ)を出たら昼食をとるためあたりをうろつく。

 

アトランタダウンタウンには高さ約60メートルの観覧車があった。

 

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しばらくあたりをうろついても、なかなか良さげな食事処を見つけられない。

そんな中、

『JUST AROUND THE CORNER』という、その名の通り交差点の角にあったファストフード店に入った。

 

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レジでまずオーダーと会計を済まし、この狭い店内で出来上がりを待つというスタイル。

外にも席があったので店員に一言言えば外で待っていてもいいだろう。

 

レジ横に"TIP"と書いたチップ入れが置いてあったことに少し驚く。

 

”このような形式のファストフード店でもチップを要求するのか!?”

 

と、アメリカのチップ文化の根強さを感じた。

 

ちなみに、我々はこの時チップは払っていない。

 

待っている間地元の客の会計の様子を観察していたが、全員が全員払っている様子ではなかった。


レストランではほぼ100%の人がチップを払っているだろうが、

こういう店の場合実際どのくらいの人がチップを払っているのだろう?

 

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私が注文したのはTHE BASIC CHEESE STEAKEというサンドウィッチ6.53ドル(約672円)

 

ホットドッグのようなパンに焼きたてのステーキ、チーズ、トマト、キャベツなどの野菜を挟んだ一品。

サイドにはフライドポテト。

 

注文を受けてから肉などを焼き作り始めるので出来たてホヤホヤ。

これで6ドル台ならまぁ許せるかなといった感じ。

 

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相方もサンドウィッチ的なのを想像して何かを頼んだらしいが、

出てきた商品はチキンとポテトという何とも寂しいものだった。

 

これには相方のテンションも少し下がり気味。


しかも値段は私のものよりも高い。

 

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 腹を満たしたところで向かったのはアメリカの大手ニュース放送局、CNN

 

CNN本社ってアトランタにあったんだ。

 

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これがCNN内部。

 

さすが 世界200以上の国や地域で視聴可能な国際的報道番組の放送局本社。

 

大きな地球儀や世界各国の国旗が飾られた天井吹き抜けの大ホールに圧倒された。

 

くるっと周りを見てみると、

どうやらここはフードコートになっておりたくさんのファストフード店が軒を連ねていた。

 

外を探してもなかなかごはん屋を発見できなかった我々は

”ここでで食べれるじゃん!” と軽くショックを受けた。

 

JUST AROUND THE CORNERでの昼食に満足していた私のショックは正直それほどだったが、

そうでなかった相方のショックは本物だっただろう。

 

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入り口からこの大ホールまでは無料で入場できるが、

さらに内部に入っていくにはツアーに申し込まなければならない。

ツアーチケットは大人1人16ドル(約1648円)。

 

ここでもコカコーラ博物館同様、ギフトショップでのウィンドウショッピングを楽しむ。

 

コカコーラ博物館の時ほどではなかったが、

ここでも観光地現場独特の雰囲気は我々の購買意欲を掻き立てる。

 

こういう時は、

『なんでこんなモノ買っちゃったんだろう。。』

と購入を後悔している自分の姿をイメージしてこの購買意欲を制御することに努めるのが得策だろう。

 

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昨日たっぷり休んだはずなのに、なぜかここで相方には強烈な眠気が襲ってきたらしい。

しばらくテーブルに顔を伏せて仮眠を取っていた相方に、背後から警備員が寄ってきた。

 

『ここで伏せるのはやめなさい。』

 

と相方の肩をつつき注意を入れる警備員。

 

寝ぼけまなこの相方は何を言われているのかわからず戸惑っていた。

 

相方が起き上がると警備員はまた自分の持ち場へ戻っていった。

 

なんで伏せたらダメなんだ。。?

 

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 CNN内には最近世間を賑わせているアメリカ大統領選挙のポスターがドカンと貼られていた。

 

自然な笑みを浮かべながらもそのシワの多さから体調不良問題のイメージが拭えないヒラリー・クリントンと、

さながらボクシングタイトルマッチのポスターを思わせる鋭い目つきのドナルド・トランプ

 

このポスターの両者の表情からはどうしても"善のヒラリー悪のトランプ"という印象を受けてしまう。

 

この時はまさかトランプさんが勝利するとは思っていなかった。

 

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CNNの無料部分を一通り観た後は、

目の前にあるセンテニアルオリンピック公園に訪れた。

 

ここは1996年夏に開催されたアトランタオリンピックの記念公園。

 

アトランタで開催されたことを記念する公園というより、

近代オリンピック開催100周年を記念してつくられた公園という認識の方が正しい。

 

それゆえ日本語では『100周年オリンピック公園』と呼ばれることもしばしば。

 

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公園内には五輪のロゴ型の噴水がある。

 

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子供達がこの噴水で水遊びをして楽しんでいる様子をしばらく眺めた。

 

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さらに公園内には近代オリンピックの父、

ピエール・ド・クーベルタン男爵の立派なモニュメントが飾られている。

 

 

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 彼が近代オリンピックを提唱したことで国際オリンピック委員会が設立され、

1896年の第1回アテネ大会開催につながった。

 

『オリンピックは参加することにこそ意義がある。』

という名言は彼が放った言葉として認識されがちだが、

実はその言葉を最初に考え出し放ったのは別の人物である。

 

その言葉に感銘を受けた彼がそれを引用して演説をしたところ、

たちまち”クーベルタン男爵の名言”として世界中に広まってしまったらしい。

 

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キング牧師生家デルタ航空博物館など、

アトランタにはまだまだ魅力的な観光地はいくつかあった。

 

しかしオリンピック公園を見学し終えたあとはすぐに駐車場へ向かいアトランタをあとにした。

 

長期旅行の場合は "本当に行きたいところ" にお金をドッと使うべきで、

『せっかく来たならちょっと行ってみよう』などという考えの下での出費はできるだけ避けたい。

(もちろんそれは出費の額に左右されるが。)

 

これはすべての人に当てはまる考えではないが、

少なくともそれほど多くの予算を持ち合わせていない我々にとってはこの考えを基本スタイルとして持っておく必要がある。

 

取捨選択が大事ということだ。

 

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15時30分にアトランタを出発。

 

本当はアトランタから東に約4時間進んだところにあるノースカロライナ州シャーロットという町で、

その地へ学会で訪れているというヴェネチアで出会った大学院生リョータ君と再開を果たしたかった。

しかし、お互いの予定がうまく合わず今回はやむなく断念。。

残念。。

 

そうなると、

進路はインターステイト75号線を南下してフロリダ方面を目指すことになる。

 

途中休憩で、DOLLAR TREE(ダラーツリー)という100円ショップのようなところに訪れた。

 

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ダラーツリー店内は悲惨な状態だった。。

 

これで通常営業しているのだからすごい。

日本ではありえない光景だ。

 

ここで旅中何か書くための自由帳を1冊1.07ドル(約110円)で購入した。

 

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その後、ダラーショップの隣にあったウォルマートにも立ち寄った。

 

バナナが1ポンド(約453g)48セント(約49円)で売っていた。

 

シカゴからナッシュビルへ移動するときに寄ったウォルでは

1ポンド52セントだったので、若干物価が下がっている(バナナに関しては)

 

やはり南に進み温暖な気候になると南国フルーツバナナは安くなるのか?

 

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19時を回った頃。

給油のためにガソリンスタンドへ立ち寄る。

 

そろそろガソリンメーターを読み満タンまでの給油金額を推測できるようにならないといけないな、と思った私は、

半分ほど減ったガソリンメーターを見て20ドル分給油すればちょうど満タンくらいになるだろうと予想した。

 

結果は写真の通り

8.275ガロン、18.44ドル分入れたところで満タンになってしまった。

 

悔しいが、ニアピンだったのでまあ良しとしよう。

 

ちなみにここは1ガロン2.229ドル(1リッター約60円)。

 

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運転途中、

フロリダ州オーランドまでのルートをこのまま75号線を通り内陸部を行くか、

それとも16号線に乗り換えて海沿いを行くかで悩んでいた。

 

結果、地図上で見るとしばらく大きな街がない75号は避け、

ちょうどいいくらい進んだところにサバンナというそこそこ大きそうな街がある16号を通ることに決めた。

 

(街の規模はグーグルマップを拡大した時に表示されるかされないかを判断基準にしている。)

 

しかしこの法則は万能ではないらしく、

到着したサバンナという街は予想以上に小さな町だった。。

 

16号線は自然とサバンナの町の中心部へとつながり、気づけばハイウェイを降りてしまっていた。

 

しかもこの降りたところは全然人気がない。

 

駐車場付きのスーパーやマックはおろか、車中泊を試みれそうな場所が全然見当たらない。

 

仕方がないので少し離れたところにあるウォルマートまで移動した。

 

ちなみにナビは全て相方がマップスミーグーグルマップnavmiiを駆使して行ってくれる。

 

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22時40分ごろ。

サバンナ郊外にあるウォルマートに到着。

 

私はここでサラダを4ドル(約412円)で購入。

 

今日の晩飯となるものだったので、気に入っている2.98ドルのサラダよりも大きいものを選んだ。

 

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しかしその考えは裏目に出る。

味がイマイチなうえに、量が多いので途中から食べるのが苦痛になってきた。。

量が普通ならまだおいしい状態で完食できていたかもしれない。

 

完全にミスった晩飯となってしまったが、その気持ち悪さから腹が膨れたことに間違いはない。

 

もうこのサイズのサラダは買わないと心に決め、今晩はこのウォルマートの駐車場に一泊する。

 

明日にはフロリダ州オーランドに到着する予定。

 

まわりきるのに1週間以上必要だと言われるほどバカでかい

ウォルトディズニーワールドにも行く予定だが、

何日後に行くのかはこの段階では全く決まっていない。

 

▼アメリカ横断6日目までのルート★

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デトロイト→シカゴ→ナッシュビル→アトランタ→サバンナのウォルマートで車中泊。

 

 

 ▼次回記事(みんな大好きディズニーワールドへ)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

アメリカ横断5日目〜ナッシュビルからアトランタへ移動〜 世界一周112日目★

テネシー州ナッシュビル観光を終え、

マーフリーズボロという町にある名もなきモーテルに1泊中。

 

今朝は9時に目が覚めた。

 

▼ 前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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大きな窓から太陽光が元気良く部屋の中に注がれる。

 

昨夜は薄汚く見えていたこの部屋も、朝の陽の光で照らされたらまぁそれなりの部屋に見えてくる。

 

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このモーテルには朝食が付いていなかったので、10時前にはチェックアウト。

 

今思うと、

朝食もWi-Fiもなしで55ドル(約5665円)、

1人2832円というのは少々高かったかなと思う。

 

しかもベッドにはガムがくっついているし。。

 

まぁ、昨夜はナッシュビル周辺のモーテルはどこも満室だったので、

この値段で泊まれただけでもよしと思わなければならないか。

 

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朝食を求め向かったのは最寄りのウォルマート。

 

エントランスをくぐると相変わらずハロウィーンの飾り付けが我々を迎えてくれる。

 

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ウォルマートのサラダが3ドルくらいで美味しい

という情報を事前に仕入れていたので、

今日の朝食はこのサラダにしようと考えていた。

 

確かに、

バリエーション豊かなサラダが税抜き2.98ドル(約306円)から売られている。

 

旅中、慢性的な野菜不足に悩まされてきた我々にとって、

このサラダの味の良し悪しはこれから先の食生活を大きく左右するものになるだろう。

 

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私はチキンとチーズとコーンが入ったサンタフェスタイルのサラダ税抜き2.98ドルで購入。

 

ウォルマートのエントランス付近にあるベンチでそれを食べた。

 

https://gyazo.com/4e90b570378ed8b6b9b175491f4c055e

 中身はこんな感じ。

フォークが付属していて、具材には上記で述べたもの以外にもドンタコスのようなスナックも入っていた。

 

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 ドレッシングをかけ、それらを豪快に混ぜていただく。

 

私はこういうマヨネーズ系のドレッシングがあまり好きではないのだが、

このサラダに付属していたドレッシングに関してはなぜか食べれた。

 

マヨネーズの味は一切せず、どちらかというと私の好きなチーズのような濃厚な味をしていた。

 

さらに別袋に入っていたドンタコスがパリパリ食感。

いいアクセントになっていて美味しい。

 

これはなかなかいい。

野菜不足解消にもなるし、しばらくこのサラダシリーズにはお世話になりそうだ。

 

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 朝食をとり終え、11時頃にウォルマートを出た。

とりあえず目指すのはジョージア州アトランタ。

 

行き方としてはインターステイト24号線と75号線をひたすら東南方向に真っ直ぐ進む。

昨夜1泊したマーフリーズボロという町からはおよそ350キロメートルほど。

ノンストップで飛ばして3時間弱ほどで到着してしまう。

 

順調に行ったとして15時前にアトランタに着いて、そこから観光。

 

ということもできなくはなかったが、

 

そんなに急ぐ必要もないだろうと感じたので、

今日はアトランタ中心から南に約30分ほど走ったところにあるモーテルを予約してのんびり過ごすことにした。

 

このホテルの予約は朝食時無料ウォルマートWi-Fiを使用して行った。

 

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 16時前。

お腹が空いたという相方と運転に疲れてきた私の需要が一致し、

ハイウェイ沿いのマクドナルドに立ち寄り小休憩をした。

 

なんか、これぞアメリカのマックという感じの佇まいだな。

 

ちなみに、ナッシュビルとアトランタの間にはまたしても時差が生じる。

 

このマックがあるジョージア州カータースビルという町もすでに時差が生じるエリアだったため、

ナッシュビルでマイナス1時間した時計をまたプラス1時間しなくてはならなかった。

 

もう、今が何時なのかさっぱりわからない。。

 

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私は朝マックメニューのソーセージマックマフィンを1.07ドル(約110円)で購入。

相方はがっつりチーズバーガーのセットを注文んしていた。

 

相変わらず、チーズバーガーセットにはチーズバーガーが2個付いてくる。

 

私が小さなマックマフィンをもぐもぐ食べていると、

ドリンク補給を終えた相方が席に戻ってきてボソボソっとこう言った。

 

『ドリンクバーのとこに置いたるマックシェイクみたいなの、さっきからずっとあそこ置いたんねんけど。飲めるんちゃう?』

 

確かにドリンクバーの前にはいつから置いてあるかわからないホイップクリームとキャラメルソースが乗った豪華版マックシェイクのようなものが、まだ誰も口をつけていないであろう状態で放置されている。

 

しばらく観察を続け、

この持ち主がこのマック内にいないという判断を下すとさりげなーくドリンクバーに近づきこの豪華版マックシェイクの回収を試みた。

 

写真にもある通り、回収は見事成功しそれを2人でシェアして飲んだ。

 

どうやら数十分は放置されていたらしく、その中身は少しシャビシャビだった。

 

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ちなみに私の頼んだマックマフィンはこんなに小さい。

とてもこれが肥満大国アメリカンサイズとは思えない。

 

1ドルだから文句は言えないが、

豪華版マックシェイクがなければもう一品頼んでいたかもしれない。

 

 

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結構量の多かった豪華版マックシェイクは運転のお供に。

再びアトランタ方面に向けて車を走らせた。

 

途中、なんともユニークなケンタッキーフライドチキンが道沿いにあった。

 

チキン(鶏)をイメージしてのことだろうが、どう見ても赤いペンギンにしか見えない。

 

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18時前。

道を間違えハイウェイを行ったり来たりしながらもなんとか今夜の宿、

Days Inn(デイズイン)に到着。

 

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https://gyazo.com/216001b12bc8a2af5808c208d66ecae4

料金は1泊2人で5053円。

1泊1人2526円計算。

 

朝食、駐車場、Wi-Fi無料プールも付いている。

 

それでこのくらいの値段ならまずまずだと感じられる。

 

まぁ、シーズンではないためプールは閉鎖されていて入れなかったが。

 

https://gyazo.com/1e5b7d0e0a62b0a75820d2882a85f40e

晩御飯はデイズインに到着する前に寄ったウォルマートで購入していた

税込み3.04ドル(約313円)のサラダ。

 

今朝のものと違う種類のものを購入したのだが、これは今朝のものほど美味しくなかった。

 

値段が一緒で見た目もよく似ているため気づかなかったが、よく見ると作っているメーカーが違う。

これからはこのメーカーのものは買わないように気をつけよう。

 

このモーテルでお金の計算や、溜まっていた日記などの作業を黙々とこなす。

長い旅中、こういう時間は必要不可欠だ。

 

長期旅に出て思ったことは、意外と暇な時間がないということ。

上記のことに加え、今後の予定などもイメージし練らなくてはならず、意外とやることが多い。

 

そんな感じで今日は移動中心の、比較的イージーな日程だった。

 

明日は午前中からアトランタの町に繰り出す予定。

 

▼次回記事(アトランタ観光)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

アメリカ横断4日目②〜【カントリーミュージックの聖地】ナッシュビル観光2〜 世界一周111日目★後半

カントリーミュージックの聖地

アメリカ、テネシー州のナッシュビルを観光している。

 

1時間以上行列に並んだ割にはそんなに美味しくなかった地元の人気店

『Hattie B's(ハッティー・ビーズ)』のチキンを食べ終え、

 

あのエルビ・スプレスリーなど

数々の著名アーティストがレコーディングをしていることで有名なRCAスタジオB』へ向かう。

 

(1ドル=約103円。 2016年10月。)

 

▼前回の記事(ナッシュビル観光前半)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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レモネード片手に、RCAスタジオBという歴史的レコーディングスタジオに徒歩で向かう。

 

先ほども述べたが、

エルヴィス・プレスリーを始め数々の著名アーティストがここでレコーディングを行っている。

 

▼RCAスタジオBの場所

 

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 とりあえず内部侵入を試みたが、

ドアにはしっかりと施錠がされており中に入ることはできなかった。

 

どこか入れるところはないか?

と、スタジオの周りをうろちょろしていると、

裏口からスタジオツアーとみられる団体がぞろぞろと出てきた。

 

そのツアー客はRCAスタジオBのバスに乗り込んでいった。

 

なるほど、ここはツアーに申し込まなくては内部見学ができないのだな。

 

後で調べてみると、

ツアー参加にはカントリーミュージック殿堂博物館での事前申し込みが必要とのこと。

 

▼RCAスタジオBの場所

 

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このRCAスタジオB『ミュージック・ロウ』というナッシュビルダウンタウン南西地域にある。

 

ミュージック・ロウには、

カントリーやゴスペルなどの音楽産業企業の本拠地が何百も集結している。

 

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しばらく閑静なミュージック・ロウエリアを散策していると、

どこからともなく奇声が聞こえてきた。

 

”この奇声はまさか。。。”

 

私がその奇声の正体を瞬時に判断した矢先、

目の前の角から例のビールを飲みながらペダルを漕いでいる連中がゆっくりと姿を現した。

 

御多分に漏れず、この連中は意味もなく奇声をあげて中途半端に盛り上がっている。

 

”おいおい、このような歴史的で閑静なエリアにまで君らみたいなうるさいのが侵入してこないでくれ。。”

 

と、内心思った。

 

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ナッシュビルの街を歩いてみた印象として、

どこを歩いていても何かしらの音楽が耳に入ってくるということが挙げられる。

 

特に何もない横断歩道のところにもこのようなミュージックボックスが設置してあり、歩行者の足を止めさせる。 

 

さすがは音楽の街ナッシュビル。

 

そういえばヨーロッパにも音楽の街ウィーンというところがあったが、

その街の雰囲気は言うまでもなくこことは全く異なるものだった。

 

ウィーンが何百年もの歴史と文化を誇る上品なクラシック音楽的街だとしたら、

ナッシュビルは歴史の浅い国アメリカらしいカントリー&ウエスタンな街、

といった印象。

 

 ちなみに、

カントリーミュージックの発祥地は実はここナッシュビルではなく、

お隣のジョージア州アトランタであるということはあまり知られていない。

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再び徒歩でナッシュビルダウンタウンへ戻る。

 

その途中、変なおっさんに『ホワイト・キャッスルへ行きたい。』と声をかけられた。

 

ホワイト・キャッスルとはアメリカのファストフード店。

 

”なんだ、道案内か。”

 

と思い、

 

『ホワイトキャッスルならほら、あそこに見えるでしょ。すぐそこだよ。』

 

と、道路の反対側にあったホワイトキャッスルを指差して言った。

 

すると、

 

『違う。ホワイトキャッスルへ行きたいんだが金がないんだ。俺はハングリーなんだ。だから。。。』

 

おっさんはそんな感じで話を進めた。

 

”バカ言うんじゃないよ。なんで俺らがお前の飯代を払わなければならないんだ。”

 

それがお金を要求するものだと分ると、

『ごめん。』

と一言言ってその場を離れるしかできなかった。

 

それにしても、

あのおっさんはなんであんなにホワイト・キャッスルにこだわっていたのだろう?

 

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15時。

ブロードウェイのメインストリートへ戻ってきた。

 

するとそこは午前中に見ていた光景とは全く違うものに変貌していた。

とにかく、人で溢れかえっていた。

 

各ライブバーからは爆音で音楽が鳴り響いていて、

 

”これが本当のナッシュビルの街の姿なのか”

 

と、午前中の物静かな様子とのギャップに驚いた。

 

まあ、この日が土曜日だということも少なからず関係していただろう。

 

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さらに私を驚かせたのは、

ブリヂストン・アリーナで今夜行われる予定だという私の好きなUKシンガー

アデルのライブ。

 

ちょうどカナダのトロントにいる時にもアデルのライブが行われていて、

そのデジャブに私のテンションがググッと上がった。

 

なんか、アデルのツアーの追っかけをしているみたいだ。

 

”これは、値段次第では当日券購入もアリだぞ。”

 

そう思い私は相方を置いてアリーナ内へと入っていき、チケット売り場を覗いた。

 

いくらだったかは忘れてしまったが、

そんなに高くない値段で当日券が売られていた記憶がある。

 

でも結局、

相方のことも考えて今回このライブへの電撃参加は見送ることに。

 

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せめてグッズだけでも、とも思ったが、

極力モノを増やしたくない私にとって、参加すらしてないライブTシャツを購入するなど到底できない。

 

結局今回は記念写真だけ撮ってその場を後にすることにした。

 

これが北米ツアーだとすると、

もしかしたらまた別の街でアデルに出くわすかもしれないな、

と少しこの先が楽しみになった。

 

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その後、カントリー・ミュージック殿堂博物館へ。

 

このピアノの鍵盤のようなアーティスティックな建物が目印。

 

1967年のオープン当初は先ほど訪れた『ミュージック・ロウ』に存在していたこの博物館だが、2000年に閉館。

 

2001年に現在の場所に新しいカントリー・ミュージック殿堂博物館を華々しくオープンさせた。

 

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 館内見学には入場料が必要になるが、

建物に入ってすぐのホールのようなところは無料で出入りできる。

 

しかもここには無料Wi-Fiが飛んでいる。

 

ここで今夜の宿をナッシュビル周辺で確保しようと検索をかける。

 

しかしどういう訳か、この日に限ってナッシュビル周辺の宿がどこも満室。。

 

空室があっても、

我々のような倹約旅行家には到底手の出せない値段のホテルばかり。

 

”なぜだ?街はなんか賑わっているし、今日なんかあんのか?”

 

いくらアデルが世界的ビッグシンガーだからといっても、

ナッシュビル中のホテルを満室にしてしまうことはなかろう。

 

まぁ、調べても部屋がないなら仕方ない。

この際飛び込みで何件かモーテルをあたってみよう。

案外そのほうが大手ホテル予約サイトを経由するよりも安いかもしれないし。

 

そう思い、とりあえずこのカントリー・ミュージック殿堂博物館のホールで少し寝た。

 

慣れない車中泊でしっかりと睡眠がとれていないのか、

ここにきての睡魔はハンパなく強い。

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駐車場に戻っても眠気が取れなかったので、車内で横になって再びしばし仮眠をとった。

 

もう日が沈もうという頃、ようやくエンジンをかけてナッシュビルを出発。

 

その後郊外に出てハイウェイ沿いのモーテルに何件かアタックをしてみたのだが、

ことごとくどこも今日は満室と断られる。

 

一応全ての場所で1泊の値段を聞いて回ったのだが、

それは90ドルだったり110ドルだったりと、

平均しても100ドル前後の値段のところばかり。

 

もし空室があったとしても、

その値段では倹約旅行家である我々の首を縦には振らすことはできないぞ。

 

 

最後の可能性を信じ、

『今夜の車中泊はなんとしてでも避けたい』

と言う相方がMaps Meという地図アプリで探し出した"名もなきモーテル"へと向かうことにした。

 

名もなきモーテルという名は、

Maps Me上に名前が表示されず、ただ"Motel"とだけ表示されていたことに由来する。

 

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 名もなきモーテルへ到着する前にSPEEDWAYでガソリンを給油。

 

ここは1ガロン1.949ドル(1リッター約53円)と、

ついに1ガロン2ドルを切ってきた。

 

端数調整が面倒くさかったので一気に30ドル分依頼したが、

実際は写真の通り18.72ドル(約1928円)分しか入らなかった。

 

30ドル分依頼するのはよっぽどガソリンメーターがエンプティーに近い時だな、

ということが感覚としてわかってきた。

 

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ガソスタを出て約30分ほどで『名もなきモーテル』に到着した。

 

ここはナッシュビルから南東方向へ4、50分ほど走ったところにある

Murfreesboro(マーフリーズボロ)という小さな町。

 

ナッシュビルを出る時、

この先の進路を南西方向に約340キロメートル進んだところにある

エルビス・プレスリーのゆかりの地メンフィスにするか、

 

南東に約400キロメートル進んだところにある

夏季オリンピックが開催されたアトランタにするかで迷っていた。

 

 

アメリカ横断と言いながら、

当面の目標をフロリダ州にあるアメリカ最西端の町キーウエストに設定している。

 

まずはフロリダへのセオリールートであろうインターステート75号線上にあるアトランタへ行き、

メンフィスへはフロリダから折り返してきた時にまだ行きたいと思っていたらその時に行けばいい。

 

そう思い、まずはジョージア州アトランタを目指すことに決定。

 

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名もなきモーテルに飛び込み、恐る恐今夜泊まれる部屋はあるか聞いてみた。

すると、答えは『YES.』

 

しかしここのおっちゃん、

 

『ツインルームはないけどシングルに2人泊まれる』

 

と言ったかと思えば突然

 

『ツインルームはある』と言いだしたりして。。

 

何を言っているのかわからないのは私の英会話能力の問題か、

それともこのおっちゃんの基本的会話能力が問題なのか。。

 

私の感覚では、後者の問題がかなりのウェイトを占めているように感じた。

 

まぁとにかく、部屋はある。あとは値段だ。

 

先ほどまでは安くても100ドルくらいが相場だったモーテルの料金。

恐る恐る料金を聞いてみたら、

 

『55ドル(約5665円)だ。』

 

と。

 

『55?それは1人55かい?』

 

『2人で55だ。』

 

『オッケー、じゃあここに泊まるよ。相方を呼んでくるからちょっと待ってて。』

 

私は "相場100ドル"と "ここ55ドル" のギャップの大きさから、

部屋の確認するせずにここでの1泊を即決してしまった。 

 

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長い平屋アパートのような見た目の建物。

その一番端っこの部屋に案内された。

 

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部屋に入ってみるとそこには紛れもないツインベッドが用意されていた。

 

いったいあの時おっちゃんは何を言っていたのだろうか。。?

 

ちょっと薄汚さはあるがしょうがない。

 

そういえば

旅行者にとっての3種の神器の一つとも言えるWi-Fiはあるのか?

 

おっちゃんに尋ねると、

 

『たまにあるが、たまになくなる。』

 

というまたしても難解な返事をしてきた。

 

”そんなオバケみたいなワイファイこの世に存在するのか?”

 

『どういうことだ?ここに表示されているWi-Fiは違うのか?』

 

と、iPhoneに表示されたWi-Fiをおっちゃんに見せながら私は言った。

 

するとおっちゃんはどこかに電話し始め、

その電話が終わるとパスワードらしきものを教えてくれた。

 

しかし、そのパスワードではなぜか全く繋がらない。。

 

するとおっちゃんはまた

『たまに現れるんだが、ない時もあるんだ。』

 

という謎の発言をし、

 

結局、このモーテルに泊まっている間そのパスワードで繋がるWi-Fiは1度も現れなかった。

 

 

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バスルーム。

綺麗ではないが、汚すぎるわけでもない、なんとも言えないクオリティー。

 

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ベッドに横たわりグダグダしていると、見てはいけないものを発見してしまった。

 

そう、ベッドに思いっきりガムがくっついていたのである。

 

”どうやったらこんなところにガムがつくんだ。。”

 

これはもう部屋チェンジだ。

それができないなら値段交渉も厭わないぞ。

 

そんな意気込みで我々はおっちゃんのところへ行きこの件について訴えた。

 

するとおっちゃんは

 

『シーツを変えるからちょっと待ってくれ』

 

とシーツを持って我々の部屋へ向かっていった。

 

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奥さんかなんなのかは知らないが、

裏で実権を握っていそうな女性が現れおっちゃんと二人で迅速にベットメイキングを始める。

 

目の前で見ていた私はその意外な手際の良さに少し感心してしまった。

 

ささっとベッドメイクを完了させると、

おっちゃんと女は『ごめんね』

とだけ言ってさっさと部屋を出て行ってしまった。

 

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嵐のように現れ嵐のように去っていったこの2人に完全に言葉を失ってしまった。

もはや値段交渉などの余地すら与えてくれない。

でも、ここまで完璧にベッドメイクされたら文句を言う気がだいぶ収まった。

 

その後私は1時間無料のどっかのWi-Fiが飛んでいることに気づき、しばらくそれで時間を潰した。

 

その後はテレビ放送されていたドラゴンボールZを見てから就寝した。

 

ちょうど、悟飯がセルに立ち向かうところで終わってしまった。

 

続きが見たい。。

 

▼次回記事

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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アメリカ横断4日目①〜音楽の町ナッシュビル散策観光1〜 世界一周111日目★前半

結局、

昨夜はケンタッキー州テネシー州の州境あたりまで歩を進め、

適当に見つけたマクドナルドの駐車場を宿泊地としていた。

 

今日はいよいよカントリーミュージックの本場、

テネシー州ナッシュビルを観光する。

 

(1ドル=約103円。)

 

▼前回の記事

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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朝9時。

テネシー州ナッシュビルに向け車を走らせる。

 

残り後1時間ほどで到着。

 

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ナッシュビルといえば『Music City』という異名を持つほど、

古くから音楽産業の中心地になっている町。

 

特に『カントリーミュージックの聖地』として知られている。

 

街には数多くのレコード会社や録音スタジオ、

さらにはミュージックバーが軒を連ねているという。

 

今をときめくあのアメリカの人気シンガーテイラー・スウィフト

 

彼女が音楽で成功を収めるために子供の頃から通い詰め、

最終的には引っ越してしまった町。

 

それがナッシュビルだ。

 

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とりあえず街の中心部まで車で侵入。

安めのパーキングに車を駐車して町歩きを楽しもうと考えた。

 

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 チケットマシーンのテキトーなボタンを押したら料金体系が表示された。

 

どうやら

 

2時間で12ドル、

朝6時まで20ドル、

24時間で30ドル、、

 

ということらしい。

 

これは予想していたよりも少し高い。

どうしようか。。

 

そう考えていたらどこからか白人のおっちゃんが近寄ってきて、

我々と同じように駐車料金を確認し始めた。

 

すると、

『あの建物の向こうっ側の駐車場の方が安い。』

と教えてくれた。

 

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 教えられた駐車場へ行ってみるも、そんなに安くない。。

 

結局、もう少し安い駐車場を別で探すことに。

 

すると少しだけ中心を外れたところにこにあった『PARK HAPPY』とかいう駐車場を発見。

 

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 料金は2時間で3ドル(約306円)か10時間で6ドル(約612円)の二択。

どちらにしても、先ほどよりもかなり安い。

これは本当にハッピーだな。

 

夕方までの観光を予定しているので、

10時間の方を選び1人3ドルという安さで駐車した。

 

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 アメリカの駐車場システムは日本とは違う。

 

有効期限の書かれたチケットを先に購入して、

それを車のダッシュボードの上に見えるように置いておく

というものだった。

 

駐車場には、定期的か不定期か不明だがスタッフが偵察にやってきて、

有効期限が切れていたりチケットが提示されていない車を取り締まる。

 

私はこのシステムを理解した時、

ドイツをはじめとする欧米諸国の駅に改札がないことを思い出した。

 

みんなが守っている体でシステムをゆるくし、

取り締まりによって不正を防止するという欧米諸国特有のシステム(?)。

 

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中心から少し外れていると言っても、

駐車場からナッシュビル中心地までは徒歩約10分ほどでたどり着いた。

 

左手に見える2本ツノが生えたようなビルはAT&Tビルといい、

その形状から『バットマンビル』という愛称で親しまれている。

 

ナッシュビルのランドマーク的存在だ。

 

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遠目から見ても、これがナッシュビル観光のメインストリートであろうことがわかった。

朝の10時前ということもあり、町はまだ静かな様子。

 

ちなみに、

ここナッシュビルに入るとまたしても時差が生じ、

途中通過してきたインディアナポリスやルイビスの時間からまた1時間戻される。

 

よく考えれば、ここナッシュビルはシカゴの時間帯と同じ

 

この地域、今何時なのかがハッキリとせず本当に混乱する。。

 

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『ブロードウェイ』という名のメインストリートの方へ歩いていくと、

右手にブリヂストン・アリーナが現れた。

 

ここはNHLナッシュビル・プレデターズが本拠地として使用している屋内アリーナ。

(NHLはナショナルホッケーリーグのこと。)

 

日本を代表する企業ブリヂストンの名が使われているのは単純に嬉しい。

 

さらによく見ると、

エントランスの部分にはなぜか大きく『NISSAN』の文字がある。

 

どっちがメインなんだ。。?

 

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ブロードウェイにはたくさんのライブバーが密集しており、

その雰囲気は歩いているだけで楽しい。

 

もちろん、気になる店を発見したら音楽を聴きにふらっとバーに立ち寄るのも全然オッケー。

気軽に音楽が楽しめる観光通りといえよう。

 

しかし前述した通り、

この時はまだ朝ということもあってまだそこまでの盛り上がりはなかった。

 

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 ギターやバンジョー、ブーツなどの看板からカントリーミュージック

さらにはカウボーイの雰囲気がひしひしと伝わってくる。

  

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 エルヴィス・プレスリーはここナッシュビルにあるRCAスタジオBというスタジオでよくレコーディングを行っていたという。

 

このRCAスタジオBにはあとで訪れる予定。

 

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 いい匂いに誘われて、

キャンディーキッチンというお店に立ち寄った。

 

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 店内がすごくおしゃれで可愛らしく、

頭上には線路が通っていてそこをプラレールのような列車が通っている。

 

見ているだけで楽しい。

 

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さらに嬉しいことにこの店では試食を積極的に配っている。

 

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結構大粒のかけらをくれるではないか。

 

PRALINE(プラリネ)と言われるこのお菓子は

カラメル化した砂糖の塊の中にナッツが入ったシンプルなもの。

 

味も砂糖のごとく甘いものだったが、

甘党な私にとっては何個でももらいたい一品だった。

 

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そういえばナッシュビルには、

みんなでペダルをこぎながらビールを飲む

という謎の乗り物がたくさん走っていた。

 

確かオーストリアのウィーンでもこんな乗り物をよく見たな。

 

しかし、ナッシュビルの方がこの謎の乗り物の交通量は圧倒的に多い。

 

昼間っからビールを飲み上機嫌となっている乗客のテンションも高かった気がする。

 

街を歩いていて意味のわからない奇声が聞こえたら、

ほぼ間違いなくこの乗り物が近くを走っているということだろう。

 

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一通りブロードウェイを見て回り、向かったのはその辺にあった壁。

 

カントリーミュージックの聖地ナッシュビル

という感じがよく表れていたので思わず立ち寄って記念撮影をした。

 

それにしてもいい味を出している。

 

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 ナッシュビルを流れているカンバーランド川には大きな蒸気船が停泊していた。

 

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その向こう側にあるのがNISSANスタジアム

 

NFLテネシー・タイタンズの本拠地。

(NFLはナショナルフットボールリーグのこと。)

 

ブリヂストン・アリーナに続き、またしても日本な大企業の名が使用されている。

 

ちなみにあとになって知った情報なのだが、

この川の向こう側のエリアには無料で停めれる駐車場があるらしい。

 

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時刻は12時に差し掛かった頃。

 

フーターズの入り口前で拾うことができたフーターズ無料Wi-Fiを使用して昼食の場所を検索。

 

ちなみにフーターズとはちょっとしたアメリカ名物で、

その最大の特徴はピチピチのタンクトップにホットパンツを身にまとった

『フーターズ・ガール』と呼ばれるウェイトレスが店内を歩き回っていること。

 

そんなフーターズ前でしばらく検索を続け発見したのは、

『Hatti B's(ハッティ・ビーズ)』というフライドチキン専門店。

 

なんでもナッシュビルで行列のできる人気店とのこと。

 

ハッティ・ビーズの場所はブロードウェイ中心地から約2キロメートルほど離れた場所にあったが、我々は徒歩で向かうことにした。

 

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 Hattie B's(ハッティ・ビーズ)までは、

ブロードウェイをひたすら南西方向へ約30分進む。

 

さすがにシカゴから約800キロメートルも南下してきただけあって、

太陽が昇り日中になると日差しが強くて暑い。

 

着ていた上着はもちろん、

相方に至ってはヒートテックまでこの道沿いで脱がざるおえない状況だった。

 

これは極寒車中泊はもうないかな、

と、快適な車内環境が確保できそうなことに少し安心した。

 

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ようやく到着し、目に飛び込んできたのは衝撃の光景だった。

 

”なんだこの大行列は!?”

 

いくら行列のできる人気店とは言っても、まさかこんなに長い列ができていようとは。。

 

その列の長さにも驚いたが、

アメリカ人がきちんと列を作って忍耐強く待っていることにも驚いた。

 

お前ら、やればできるじゃないか。

 

▼Hattie B'sの場所

 

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 並び始めてから約40分。

 

入り口の前あたりまでやってきたところで前方からメニューが回ってきた。

 

フライドチキン専門店というだけあって、メニューはなかなかシンプル。

 

プレートには2つのサイドが付いてくるという。

 

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ようやく店内に入ることができた。

店内の様子はこんな感じ。

 

レジで注文して番号札をもらい席で待つ、というファーストフード店スタイル。

 

屋内だけでなくテラス席も用意されているが、

席数はできている行列に対してお世辞にも多いとは言えない。

 

そんな席数に関係なくガンガンオーダーをとっている様子だったが、

席は足りなくならないのか?

 

運良く2人用のテーブルが空いていたので、

そこで2ドル(約206円)で購入したレモネードを飲みながら待機。

 

そういえば行列に並んでいる時、

並んでいるはずの人が店内に入って行き、

飲み物片手に出てきてまた行列に並んでいたが、、

あれはどういうことだったのだろうか?

 

その時は店内で購入して出てきたんだなと思っていたが、

この店内の様子を見る限り割り込んでドリンクだけ購入するなんてことは不可能だろう。

 

もしや、ドリンクバーから勝手に持ってきたのでは。。?

(タダ飲み)

 

いや、そうとしか考えられない。

 

さすが、ドリンクに寛大な国アメリカだ。

 

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 行列に並び始めてから料理が提供されるまで1時間20分かかった。

 

我々がオーダーしたのは

SM DARKというもも肉8.5ドル(約875円)と、

プラス1.5ドル(約154円)で追加できた『TENDER』という柔らかそうな名前の肉。

 

そこに無料で付いてくるサイドメニューとして

フライドポテトPimento Mac & Cheeseというマカロニのチーズがけ

のようなものを選んだ。

 

味はというと、まぁ普通の辛口チキンといった感じ。

 

ハッキリ言って、わざわざ1時間20分も並んで食べるものではない。

 

食事を終えたら、最後にレモネードをたっぷりコップに補給してから店を出たことは言うまでもない。

 

 

〜後半へ続く〜(RCAスタジオBへ▼

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

▼あわせて読みたい 

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アメリカ横断3日目〜【初ウォルマート】シカゴからナッシュビルを目指して〜 世界一周110日目★

現在シカゴ郊外のモーテルに滞在中。

昨日はたっぷりとシカゴ観光を満喫した。

 

8時30分ごろ朝食会場へ。

 

ビュッフェスタイルで、

ワッフル、トースト、シリアル、コーヒー、ジュースなど、

 

そのメニュー構成はアメリカモーテルとして一般的なものだった。

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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 ワッフルは素を型のついた鉄板に注いで焼くセルフスタイル。

 

自分で作ろうとしたのだが、

なぜかスタッフの人にそれを拒まれ、我々の分のワッフルを作ってくれた。

 

そのくらい自分でできるのに。 

 

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朝食後は部屋でゆっくりし、

11時のチェックアウトに合わせて部屋を出た。

 

荷物を車に投げ込み、

今日はシカゴからインターステート(州間高速道路)65号線をひたすら南下し、

テネシー州ナッシュビルを目指す。

 

荷物を自身の手で持ち運ぶ時間が極端に少ない車での移動は本当に楽チンだ。

 

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雲ひとつない晴天の中、元気良く車を発進させて走ること数十メートル。

まずは宿隣にあったガソリンスタンドに立ち寄った。

 

アメリカの何もない広大な大地上でガス欠になることだけはマジ勘弁なので、

ゆとりを持った給油は大切だ。

 

ここも前回と同じくSPEEDWAYというガソスタで、

今回は20ドル(約2060円)分 給油依頼をし、きっちりと全額分を給油した。

 

後で計算がややこしくならないためにも、

切りの良い値段で引き落としが行われることが望ましい。

それはつまり、依頼金額全額分を給油してしまう必要があるということだ。

 

初めのうちは感覚がわからないので、

ガソリンメーターを見て満タンになるであろう金額よりもだいぶ少なめの金額を依頼し

確実に端数が出ないようにしていた。

 

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給油後はまず、

ウォルマートというアメリカ国内に約5000店舗を構える世界最大のスーパーマーケットチェーンを目的地に設定して車を走らせた。

 

(ウォルマートはこれからのアメリカ横断中、

食料品の買い出しの他にも宿泊地としても重宝することになる。

”アメリカ横断の必需品”と言っても過言ではないだろう。)

 

ちなみに、

ウォルマートは売上額で世界最大の企業

その売上高は40兆円を超えているという。

 

実は日本にもそんなモンスター企業ウォルマートの力は働いており、

おなじみの『西友』を子会社化して事業展開をしている。

 

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15時ごろ。

ナッシュビルへ向かう65号線沿いにある適当なウォルマートに到着した。

 

広大な駐車場を走りながら、

 

”ここがウォルマートかぁ”

 

と、初のウォルマートに少しワクワクた。

 

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店内は想像以上に広く、そのハコの作りはまさに巨大な倉庫だ。

 

店舗向かって左側が食品売り場、

真ん中あたりに衣料品、

右側に生活用品薬局など、

 

ざっくり言うとそんな感じの店内構造。

 

言うまでもなくトイレは無料で使え(ヨーロッパも見習え)、

さらにウォルマートWi-Fiという電波が無料で飛んでいる。

 

広い駐車場、無料のワイファイ、無料のトイレ、無料の冷水機、安くて豊富な食料。

 

もはや、ウォルマートが宿泊地となってしまうのは必然だろう。

 

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まず食品コーナーを物色。

 

朝食をお腹いっぱいとったとはいえ、

さすがにこの時間にもなるとお腹は空いてくる。

 

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 売っているものは基本的に業務用かのように量が多い。

 

そんな中1つ58セント(約60円)というこのドーナッツは少量購入可能で

値段も安く魅力的な商品だった。

 

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アウトドアコーナーで相方は寝袋を物色した。

 

シカゴでの極寒車中泊の悪夢を経験し、

これから先は寝袋が必須だと悟ったのだ。

 

earthtravel.hatenablog.com

 

そこそこお手頃な値段で寝袋が何種類か売られてはいたが、それらはすべてサイズが大きく、

ただでさえ荷物の多い相方はそれを購入すべきか否かかなら迷っていた。

 

結局、この時は購入に至っていない。

 

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結局水と、運転中のおつまみとして

WHOPPERSというお菓子を99セント(約101円)で、

ハーシーズの板チョコチョコミント味を78セント(約80円)

で購入しただけにとどまった。

 

水は1ガロン(約3.74リットル)で88セント(約90円)という安価で売られていた。

 

水もお菓子も、

下手したら倍以上の値段で売られているガソリンスタンドで購入するのがバカらしくなるくらいの安さだった。

 

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遅めの昼食として、

シカゴでテイクアウトさせてもらったシカゴピザの残りをウォルマートのベンチでいただいた。

 

日本のスーパーのように電子レンジがあればよかったのだが、

どうやらウォルマートにそのようなものは用意されていない様子。

 

仕方がないので冷えたままいただいた。

 

冷めきったマクドナルドのハンバーガーとは違い、

このシカゴピザは元の質が良いので冷えても美味くいただけた。

 

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シカゴからナッシュビルまではおよそ764キロメートル

休まず運転したとしても7時間以上はかかる距離だ。

 

ナッシュビルにこの日のうちに到着しようなんてつもりははなからなく、

この日はシカゴからおよそ300キロメートル地点にあるインディアナ州のインディアナポリスか、

およそ490キロメートル地点にあるルイビルまで行くことをとりあえず目指していた。

 

どちらも地図上で見る限りは大きめな街だったので目的地にしやすい。

 

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インディアナポリスまでは余裕でたどり着いたため、そこはスルーしてさらに先に進む。

 

途中、

インディアナポリスを少し過ぎたあたりのハイウェイ沿いのアウトレットモールが目に入った。

 

特に時間に追われている訳ではないないし、

気になったのでそこへ立ち寄ってみることにした。

 

もしかしたら相方が必要としているような寝袋が売っているかもしれない。

 

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結果的には相方の需要に一致するものどころか、

寝袋すら売っている店はなかった。

 

そんなことより、ここでの夕日が綺麗だった。

この時大体19時を回ったところ。

 

シカゴとインディアナポリスには、

インディアナポリスの方にプラス1時間の時差がある。

 

今南下している65号線は

ちょうどイースタンスタンダードタイムセントラルスタンダードタイムというアメリカ国内のタイムゾーンの境界線付近。

 

気づかないうちコロコロ時間が増えたり減ったりして非常に混乱を招くエリアだった。

 

ちなみにアメリカ本土には4つのタイムゾーンがあり、

東から順番に

 

イースタンスタンダードタイム(東海岸標準時)、

セントラルスタンダードタイム(中西部標準時)、

マウンテンスタンダードタイム(山岳部標準時)、

パシフィックスタンダードタイム(太平洋標準時)

 

となって、

 

ひとつタイムゾーンが変わるごとに1時間の時差が生じるようになっている。

 

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アウトレットを出た後は同じ敷地内にあったマクドナルドへ移動し、そこで軽めの夕食。

1時間の時差を無視すればおよそ3時間前に昼食をとったためそこまで腹は減っていない。

 

それでもこの時間にマクドナルドを訪れた最大の理由は

無料のマクドナルドWi-Fiを使用するため。

食事は腹もちを良くするための、要は間食のようなもの。

 

私は朝マックメニューである

ソーセージマックマフィンを1.07ドル(約110)、

コーヒーを1.27ドル(約131円)で購入。

 

前回にも述べたが、

この時アメリカのマクドナルドでは

"ALL DAY BREAKFAST"

と題して朝マックメニューが1日中食べられるという状態にあった。

 

さっそく席に着きWi-Fiを繋げるも、ここのマックのWi-Fiが非常に繋がりづらい。

 

結局ネット使用は諦め、ネット不要の写真整理に時間を費やした。

 

毎日たくさん写真を撮るので、

写真整理もこまめにやっていかないとあとが大変だからな。

 

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3時間以上居座ったマックを出て、

今度は同じ敷地内にあったホリデイインというホテルの駐車場で車中泊を試みた。

 

座席をマックスまで前にして、ヘッドレストを外しフラットになるまでリクライニングする。

 

そうすると後部座席とちょうど繋がり、なんとなくフラットに近い状態にはなる。

 

しかし、そのつなぎ目にどうしてもボコッと段差ができてしまったり、

後部座席が若干後方に傾いていたりして完全なフラットな状態に持っていくのは不可能だった。

 

 そんな中睡眠を試みたのだが、なかなか寝付くことができない。。

 

それならもう一層の事ナッシュビル付近まで行ってやろう、と、

夜間深夜走行を決行することにした。

 

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時刻は0時過ぎ。

まずは給油のためこれまたアウトレット敷地内にあるガソリンスタンドへ。

 

今回はTHORNTONSというガソリンスタンド。

 

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ここでレギュラーガソリン10ドル(約1030円)分の給油をした。

 

ここは1ガロン2.09ドル(1リッター約55円)という超破格のガソリン値段。

 

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さらに破格だったのはガソリン値段だけではなく、

店内で売っていたホットドリンクがどのサイズでもどの飲み物でも85セント(約87円)だった。

 

これはシカゴのセブンイレブンにあった1ドルのものよりも安い。

 

迷わずそこでホットチョコレートを購入し、それをドライブのお供とした。

 

日本では考えられないくらい安くガソリンやコーヒーやココアが飲めるなんて、

アメリカ最高。(ガソリンを飲むのは車。)

 

我々は上機嫌で車に乗り込み、再びインターステート65号線を南下していった。

 

夜のハイウェイは空いていて交通量的には走りやすいが、

視界的には辺りは真っ暗闇になるので日中以上に注意を払う必要がある。

 

路肩をよく見ると、

鹿などの動物の死体やタイヤなどの障害物がよく転がっている。

これは人の手によって路肩に寄せられたものだろう。

 

ということは、

まだ人の手が加わわっていない障害物があればそれは道路のど真ん中に落ちている可能性が十分にあるということだ。。

 

危なすぎる。。

 

そんな話を相方としながら運転をしていた矢先、

大きなタイヤが目の前の道路上に現れた。

 

結構なスピードで走行していた私は慌ててハンドルを切ったが、

『ガンッ』という音がしたのでおそらくギリギリかすってしまったのだろう。。

 

あとで車体を確認してみてもぶつけた痕跡は見当たらなかったので一安心したが、

改めて夜間走行の怖さを実感した。

 

あの時少しでもよそ見をしていれば確実にタイヤと正面衝突していただろう。。

 

 

その後私は今までより一層注意を払いながら深夜のハイウェイをひたすら南に走り続けた。

 

いつの間にか州は変わり、

ケンタッキーフライドチキンでおなじみのケンタッキー州に入っていた。

 

 

▼次回記事(カントリーミュージックの本場ナッシュビル)

earthtravel.hatenablog.com


▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

アメリカ横断2日目②〜シカゴ名物摩天楼とその夜景〜 世界一周109日目★後半

アメリカ横断2つ目の都市はシカゴ。

 

お昼にシカゴ名物シカゴピザを堪能し、

ミレニアム・パーク内にあるクラウドゲート、通称ザ・ビーンを次の目的とし街を歩いた。

 

▼前回の記事(シカゴ前半)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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1871年に起こったシカゴ大火により焼け野原となったシカゴ。

 

その後木造住宅を禁止した新都市計画により多くの建築家がシカゴに集まるようになり

高層建築設立ラッシュが起こった。

 

その後急速に復興していったシカゴは、

摩天楼がそびえ立つアメリカ型都市の起源となった。

 

それゆえシカゴは『摩天楼発祥の街』と言われている。

 

ニューヨークの大規模な摩天楼を見たことがある私は正直シカゴのそれにあまり期待を持っていなかったのだが、

実際来てみたらすごかった。

 

これは夜景も美しいはず。

 

また1つ、シカゴでの楽しみが増えた。

 

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 バッキンガム噴水に寄り道し、

そこから北方面に進路をとるとミレミアム・パークはある。

 

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 バッキンガム噴水より、途中その辺にあった名もなき噴水の方が趣深かかった。

 

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シカゴの壮大な摩天楼を背景にドンと鎮座しているのが『ザ・ビーン』

 

その愛称通り、豆のような形。

 

滑らかなメタリックボディーはまるで鏡のように周りのものを映し出している。

 

これを見て、

映画『ターミネータ−2』のT-1000を思い出してしまうの私だけだろうか。。

 

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 本名は『クラウド・ゲート』というこのパブリックアートは、

2004年〜2006年にかけてインド出身の彫刻家アニッシュ・カプーアによって作成された巨大彫刻。

 

その歴史の浅さ、作者がインド出身というのは意外だった。

 

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ザ・ビーンの下をくぐることができ、そこには不思議な世界が広がる。

 

外観は豆に見えるこのザ・ビーンだが、

内部は窪んでおりそれはまるで赤血球のような形。

 

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真下に入りくぼみの部分を見上げるとこのようによくわからない景色が広がる。

 

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一通りザ・ビーンを楽しんだら、

次の目的地をなんとなくネイビー・ピアという港に設定した。

 

途中で大きなクライミングウォールを見つけ近くに寄ってみたが、

もちろん登るのにはある程度のお金が必要。

 

見学だけして先を急いだ。

 

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ネイビー・ピアは思いの外遠い。。

 

行き方も複雑そうだったので、我々はその目的地をあっさりと放棄。

またテキトーに街をふらつくことにした。

 

ちょっと良さげな高層マンション地帯に迷い込んだが、

そこを抜けたらシカゴ川に出て、

その付近ではかぼちゃが大量に飾られている広場を垣間見ることができた。

 

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そうか。

カナダにいる時から気づいてはいたが、

10月にアメリカをうろつくということは、

行く先々で様々なハロウィーン展示を見ることができるのか。

 

しかも10月31日のハロウィーン当日には少なくともアメリカのどこかの都市にいるはず。

本場のハロウィーンというものを味わうことができる。

 

なかなかいい時期にアメリカ横断をしているな、

と思い、またまた楽しみが1つ増えた気がした。

 

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そのままシカゴ川沿いをゆっくりと歩いた。

 

川沿いには高層ビルが壁のように立ち並び、

それはまるで"近代版水の都ヴェネチア"とでも言いたくなるような光景。

 

シカゴの摩天楼群の中を堂々と流れているシカゴ川沿いの散歩を、

私は思いの外楽しむことができた。

 

ちなみに2枚目の写真向かって左側のトウモロコシのような円形ビルは、

その見た目の通り『コーンビル』と言われているらしい。

 

なかなか面白い建物だった。

 

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川沿いにはアメリカ大統領選挙で何かと話題になっている

ドナルド・トランプが建設したトランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワーがあった。

 

設計はあのドバイにある世界一高いビル、

ブルジュ・ハリファを担当したエイドリアン・スミスという人らしい。

 

2001年にドナルド・トランプが『世界一高いビルを建設する。』と発表したのだが、

直後にアメリカ同時多発テロが発生し規模を縮小。

 

何度も設計変更を繰り返し、2009年に完成した。

 

高さ415.1mは現在全米で3番目に高いビル

 

テロを懸念して規模を縮小したのに、

自信が大統領となることでこのビルに飛行機が突っ込む、

 

なんてことが起きなければいいのだが。。

 

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シカゴ川沿い散歩の後は、

相方が寒いからココアが飲みたいというのでマクドナルドとか、どこか適当にココアが飲めそうなところを探した。

 

なんかのビルの中に入って、

相方は結局ダンキンドーナッツのココアを購入していたが、

その味は微妙なものだったらしい。

 

カナダの誇りティム・ホートンズで飲んだ比較的濃厚なホットチョコレートの味が恋しいという。

 

そういえば、

デトロイトでは幾つか存在していたティムも、

ここシカゴまでは勢力が伸びていないようだ。

 

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それにしても、建物の中は暖かい。

 

日が沈みさらに気温を下げたシカゴの街に再び繰り出すのは、建物に入ってから1時間ほど経ってからになった。

 

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19時。

重い腰をようやくあげ、暖かい建物内から寒さが身にしみるシカゴの街へ再び出た。

 

やはり日中に比べだいぶ気温は低くなっていたが、

空は暗くなり、キラキラと光を身にまとうようになっていた摩天楼の輝きが我々の心を温めてくれる。

 

川沿いにそびえる摩天楼の夜景は息をのむほど美しい。

 

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 再び川沿いを歩き、その壮大かつ優美な摩天楼の夜景に圧倒され、そして魅了された。

 

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こんなにもすごい夜景を毎日見ながら帰宅するシカゴのサラリーマンが少しだけうらやましくなった。

 

しかしきっと、これほどの絶景でも毎日見ていれば飽きてきてしまのだろう。

 

世の中に毎日見ていても飽きないものなど存在するのだろうか?

 

なんてことを言うと相方に怒られるだろうか。。

 

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 川沿いを外れて歩いていると、目の前に派手な電飾がチカチカしている建物が現れた。

 

テレビや映画など、どこかで見たことがある気がするこの建物は

シカゴ・シアター(シカゴ劇場)という1921年に作られた歴史ある劇場。

 

ニューヨークのブロードウェイで長年人気を集めている

『CHICAGO (シカゴ)』の舞台となっていることで有名。

 

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創立当初は映画上映が中心に行われていて、

その豪華な外観は当時最新アトラクションと称されていた"映画"のイメージに合わせたものだという。

(おそらく外観だけではなく内装も豪華なものなのだろう。)

 

1985年、経営難により一度幕を降ろすが、

翌年の1986年には改善を施し営業を再開する。

 

再開場の際、

この劇場をこよなく愛していたというフランク・シナトラがゲストとして呼ばれ、

そこでのシナトラのコンサートはシカゴだけでなくアメリカ中で話題となったのだという。

 

現在は映画上映は行っておらず、

コンサートやショウ、ミュージカルなどのパフォーマンスが行なわれている。

 

1日3回、

15ドル(約1545円)ほどで1時間程度の劇場内部ツアーも行われているらしい。

 

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 シカゴ・シアター目の前にはアメリカのニュース番組制作会社、

abcニュースのスタジオがあり、

窓ガラスからは生放送の様子が見学できた。

 

私たちのような野次馬が目の前うろちょろ横切る中、

よく気を散らさずに報道に集中できるな、

と、プロの仕事に感心する。

 

カメラが回っていない時にはキャスター同士が談笑したり、

外で手を振る野次馬に手を振り返したりもしていた。

 

なぜか私が手を振った時には振り返してくれなかった。

 

そりゃ1日何人もいるであろうそのような野次馬全員に反応を示していてはさすがに身が持たないだろう。

 

何も私だけが無視されたわけではない。

そう信じよう。

 

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シカゴシアターabcニュースを通り過ぎ向かったのは、

シェッド水族館というところ。

 

そこへ行く途中、

バッキンガム噴水が綺麗にライトアップされていたので立ち寄った。

 

噴水単体のライトアップだけでも十分綺麗だったが、

摩天楼を背景にすることによりそのゴージャスさは何十倍もアップする。

 

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定期的になどとゆっくり色を変える噴水は見ていて飽きない。

 

ここには偶然立ち寄ったのだが、

ここは是非とも訪れたい夜景スポットの一つに数えられるのではないか。 

 

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もはや川沿いやバッキンガム噴水での夜景だけでお腹いっぱい。

寒さや街歩きによる疲労感も覚えていた。

 

しかし是非ともこの素晴らしい夜景の全体像を見たい

ということで、

最後の力を振り絞ってシェッド水族館へと向かった。

 

そう。

このシェッド水族館隣の波止場からは五大湖の1つ"ミシガン湖"を挟んでのシカゴの摩天楼の夜景が拝めるのだ。

 

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バッキンガム噴水から水族館までは徒歩で約25分。

 

疲労感と戦いながら到達した波止場からは、

やはり美しくライトアップされている摩天楼がずらりと、幅広く立ち並んでいた。

 

しかもこの水族館の波止場にはほとんど人がおらず

ゆっくりと静かに夜景を味わうにはもってこいの穴場的スポットだった。

 

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ここからの夜景もじっくりと味わいたかったが、

人通りも灯りも少ないこの波止場でボーッとするには少々気温が低すぎた。

 

時刻は20時30分

帰りのことも考え、ここは早めに夜景鑑賞を切り上げた。

 

またあの光り輝く摩天楼群を目指し歩き始める。

 

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私が今までシカゴについて知っていたことといえば、

ミレニアムパークのザ・ビーン映画ホームアローン

(主人公ケヴィンの家はシカゴにある設定)

 

そこに相方の知識を合わせたとしても、

せいぜいシカゴピザ(西日本中心に店舗展開するピザチェーン)が加わる程度のものだった。

 

今回実際に訪れてみて、

 

"摩天楼とその夜景"

 

というものが我々のシカゴ知識の中に加わり、

さらにそれはシカゴの中でも群を抜いて1番の見所になるものなのではないかと感じた。

 

数時間しか観光をしていない私が言うのはあまり参考にならないかもしれないが、

シカゴに来たら摩天楼と夜景だけ見ればそれだけで来た価値がある。

 

そう思えるほどのものだった。

シカゴ名物シカゴピザもマスト

 

これはもしかしたらニューヨークの夜景を超えたかもしれない。

 

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 寒さに震えながらの帰り道。

『ホットドリンク1ドル!』を訴えるセブンイレブンの広告が目に入った。

 

何か温かいものでも飲もうと、

我々はその広告に惹きつけられセブンイレブンの店内へと入た。

 

すると、

『oo時〜oo時はどのサイズ、どのドリンクでも1ドル!』

と書いてあるではないか。

 

幸運にも、今はその oo時〜oo時の時間帯 に当てはまっている。

 

しかし、

日本でのコップ購入後セルフスタイル

もしくはレジ注文後店員に全委任スタイル

が常識となっている私にとって、

すでにコップがドリンクバー横に用意されているアメリカの完全セルフスタイルは馴染みのないも。

 

”これは勝手に入れてしまっていいものなのか?”

 

と、その購入の仕方を多少なりとも考えなければならなかった。

 

とりあえず私は一番大きいサイズのカップを手に取り、

ドリンクバーでホットチョコレートを少し注ぎ店員や周りの人の反応をうかがった。

 

何か間違っていることをしていれば誰かしらがガン見してくるだろう。

 

でもこの時特に視線を感じなかったので、やはりこのやり方が正解だと解釈した。

 

調子付いた私は注いだホットチョコレートをズズっとすすってその場で味見をしてみた。

 

これでも特に周りからの視線を感じない。

 

完全に調子に乗った私は、

他の種類のドリンクも少量注ぎ、それも味見をしてみた。

 

これにも特に周囲からの反応はない。。

 

ファストフード店でドリンク1杯を頼めばお代わり自由のドリンクバー状態になるということからも、

どうやらアメリカはドリンクに関してかなり寛大な国のようだ。

 

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さすがに味見をしたのは1種類のみで、

その後はホットチョコレートをこの大きなカップいっぱいに注ぎ込みそれをレジに持って行った。

 

料金は税込み1.09ドル(約112円)と、本当にどのサイズでも1ドルだった。

 

夕方、ダンキンドーナッツで美味しくないホットチョコレートを購入していた相方は、

値段も味も量もそれを上回るセブンイレブンのホットチョコレートを購入した私を見て少し悔しがっていた。

 

店によってこのサービスの有無は分かれるようだが、

これから先もこんなセブンイレブンがたくさんあることを期待したい。

 

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時刻は21時50分。

 

ユニオンステーションから出るBNSFという行きとは違う電車に乗り宿へ帰ることにした。

 

料金は1人5ドル(約515円)なので行きと全く変わらないが、

この電車だと乗り換えの必要がない。

 

切符販売機で切符を購入し、運行スケジュールの電光掲示板を見ると、

我々が乗る電車の出発はまだ30分以上先ということがわかった。

 

寒さと疲労にやられ一刻も早く帰りたい状態になっているので、

その30分以上という時間はあまりにも長いものに感じた。

 

しかも、我々が乗る電車が発着するはずの12番ホームが周りに見当たらない。。

 

”いったいどこから乗ればいいのだ?”

 

そう思いホーム番号を見ながらあたりを歩き回っていると、

このエリアにあるホームが全て奇数番号のものであることに気が付く。

 

ということは、どこかに偶数番号のホームが集まっているエリアがあるはず。

しかもそれはそう遠くないはずだ。

 

そう思いまたあたりを歩き回ってみると、それは来た道を戻ったところにあった。

 

やれやれ、あとはこの12番ホームの前で電車を待つだけだ、

と、ため息をついて発車時間を待った。

 

それにしても、わざわざ偶数番と奇数番でホームの場所を分けないでくれ。

 

普通に番号順に並べれば良いではないか。

 

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 22時30分ごろ。

いつの間にか12番ホームに停まっていた"Aurora"とかいう電車に乗り込んだ。

 

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車内は2階建てになっており、

行きに使用したメトロ規模の電車と比べたらはるかに立派なもの。

 

たかが宿に帰るだけの電車にしては少々大げさな気もした。

 

電車が宿の最寄駅であるBrookfield駅に到着するまでの約30分の間

我々は疲労のためいつの間にか眠ってしまっていた。

 

ぼんやりと目を覚ました時には電車は何処かの駅に停車中。

 

グーグルマップで現在地を確認してみると、

そこは我々が下車するBrookfield駅ではないか。

 

”やばい!”

 

慌てて荷物を取り席を立ち、

ギリギリのところで電車からの脱出に成功した。

 

もしここで乗り過ごしていたら、

ここへ戻ってくるための電車はまた何十分後、、

いや、下手したらもうなかったかもしれない。。

 

もしそうなっていたら、

シカゴピザ摩天楼にあれだけ感動させられたこのシカゴの街を最後の最後で嫌いになっていただろう。

そのくらい疲労がたまっていた。

 

下車したところには改札もなく、

駅というよりはただ踏切があるところといった感じ。

 

それにしても、

列車が通る時に鳴らされるあの爆音の警告音は踏切から鳴らしているのか?それとも列車からなのか?

 

どちらにせよ、こんな夜中にあの爆音は絶対近所迷惑だろう。

 

駅から宿まではすでに暗くなった住宅地を抜けて約10分

 

宿に着いた時にはもう23時30分になっていた。

 

シャワーは翌朝へ回すこととし、

ベッドにダイブした私はいつの間にか深い眠りについた。

 

▼次回記事(ナッシュビルへ)

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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アメリカ横断2日目①〜シカゴ車中泊と名物シカゴピザ〜 世界一周109日目★前半

デトロイトから始まったアメリカ横断レンタカーの旅。

 

35日間というかなりゆとりのある期間で、

ゆっくりとアメリカ西海岸の都市サンフランシスコを目指す。

 

サンフランシスコまでのルートというものは特に考えておらず、

”とりあえず35日確保しておけばある程度寄り道などしても余裕でたどり着けるだろう”

というアバウトなプランで臨んでいる。

 

夕暮れとともにデトロイトを離れた我々は、

地図を見る限りデトロイトから最も近い大都市であるシカゴを目指して行けるところまで行こう、

 

という感じで夜のハイウェイを時速80〜85マイル(128〜136㎞)ほどで飛ばしていた。

 

▼前回の記事
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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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23時ごろ。

SPEEDWAYというガソリンスタンドに立ち寄り給油をした。

 

北米のガソリンスタンドにはコンビニのようなショップが併設されていて、

給油方法も日本とはだいぶ違う。

 

まずは停車した給油所のPump番号を確認し、

ガソスタ店内のレジでそのPump番号と、給油する金額を伝える。

 

 

今回の場合はまず、

 

『ナンバー10。30プリーズ(10番を30ドル分お願いします。)』

 

と言ってクレジットカードを切る。

 

カードとレシートを受け取ったら給油所に戻り、ノズルを給油口に入れ、

レギュラーの場合は"UNLEADED"もしくは"87"と書いてあるボタンを押して給油を開始する。

 

ちなみに日本のような静電気除去パッドなるものは存在しなかった。

 

給油後は給油キャップの閉め忘れに注意して車を発進させれば万事オーケー。

 

今回は30ドル分注文して14.12ドル(約1454円)分しか入れなかったが、

店員に聞いてみると

 

『カード払いの場合は給油した分だけ引き落とされるから、わざわざお釣りをもらいに来なくてもいい。』

 

とのことだった。

 

ちなみにここのガソリン値段は1ガロン(約3.78ℓ)2.259ドル(約232円)。

 

日本人にわかりやすい単位で表すとリッター約61円。

 

リッター百何円が当たり前の日本の感覚からすると超破格な値段だ。

 

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給油後もハイウェイを飛ばしシカゴを目指していたのだが、

途中で前方がほぼ見えなくなるくらいの大雨に打たれた。

 

横断初日の夜からこんな仕打ちはない。。

 

この先こんな大雨は二度と降りませんように、

と願いながら、低速でハイウェイを走り続けた。

 

 

深夜2時過ぎ頃

雨も止み気持ち良く深夜のドライブを続けていた我々の目の前に、

突然、紫色に輝くシカゴの摩天楼の夜景が現れた。

 

シカゴは摩天楼発祥の地として知られているのだが、

それはその名に恥じないくらい壮大なものだった。

 

そんなシカゴの夜景に見とれながら運転を楽しむ。

 

”それにしても、こんな深夜にシカゴに着いてしまったのか。。さて、どうする?”

 

とりあえずナビアプリで最寄りのマクドナルドを探し、

シカゴ中心の手前くらいでハイウェイを降りた。

 

適当なマクドナルドの駐車場を借りて朝まで待機しようとしたが、

ドライブスルーのみ営業しているマクドナルドの駐車場にはちょっと停めづらい。。

 

結局、隣にあったサブウェイの駐車場で待機した。

 

日本にもよくある深夜長時間駐車禁止的な看板はあったが、

朝日が登るまでのほんの数時間なら大丈夫だろう、と、構わずここで寝た。

 

しかし、我々はシカゴでの車中泊を完全になめていた。。

 

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深夜4時台という最も冷える時間帯。

エンジンを切った車内はあっという間に冷蔵庫のような空間へと変貌した。

 

私は日本から持参しているモンベルのダウンハガー(寝袋)を使用していたのでまだ寝れたが、

相方は薄っぺらいシルクのトラベルシーツしか寝袋的なものを持っていなかった。

 

それはもう寝る寝ない以前に、生きるか死ぬかの問題だったらしい。

 

さすがに私のモンベルの寝袋を貸してあげたが、

それでも状況はあまり変わらない様子。

 

どうにも寒いということなので、たまらずエンジンをかけて車を走らせた。

 

途中また別のマクドナルドに寄りWi-Fiを繋げ、ここに来てやっとシカゴでの宿を予約した。

 

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 その後予約した宿まで車で向かたが、さすがに眠気が私を襲ってきた。

 

たまらずロード沿いにあったケンタッキーフライドチキンの駐車場に車を停車し、そこでしばらく仮眠。

 

10時ごろ、トイレへ行きたいという相方に起こされ目を覚ました。

 

あいにくケンタッキーフライドチキンは閑古鳥が鳴いているありさま。

 

なので朝から大盛況のご近所さん、マクドナルドへ移動してトイレを済ませた。

 

トイレを利用するだけなら、

繁盛している店で客にまぎれ込みしれーっと用を済ます方がよっぽど精神的負担は少ない。

 

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トイレを済ませサクサクっとマクドナルドWi-Fiを使わせてもらった後は、

もうすぐそこまで迫っていた宿へ移動。

 

今回の宿はロードウェイイン・リヨンというモーテル。

 

チェックインは15時〜。

 

『せめて車だけでも先に停めさせてくれ』

とお願いをするつもりだったが、

 

受付へ行ってみるとあっさり『部屋は準備できてるわよ(^^)』と歓迎してくれ、

いい意味で期待を裏切られた。

 

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 部屋はこんな感じ。

 

無料駐車場、無料Wi-Fi、無料朝食という三拍子が揃って2人で1泊5964円。

 

1人1泊2847円計算。

 

アメリカのモーテルは1泊50〜70ドル(約5150〜7210円)くらいが相場

と聞いていたので、まずまずの値段か。

 

ネックなのはシカゴの中心部まで20㎞ほど離れているということだ。。

 

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シャワーを浴びてちょっと一息入れたら、早速シカゴ観光へ出かけた。

 

グーグルマップで調べると、

宿からシカゴ中心地まではバスと電車を利用して1時間以上もかかるという。

 

一応受付のお姉さんにも中心地への行き方を聞いてみたが、答えはグーグルマップと同じ。

 

せっかく高い金を払って車を所持しているのなら、

出来る限り移動は車オンリーにすることが理想的なのは言うまでもない。

 

しかし大都会シカゴ都心部の駐車料金が一体いくらなのかは見当もつかない。

ここは時間はかかるが、安価で行ける確率の高い公共交通機関を利用する事にした。

 

今まで公共交通機関が我々の足となるのは当たり前のことだった。

まだ車移動の便利さにどっぷり浸かっていない状態なのでそこまで苦には感じないだろう。

 

ということで、

まずは宿のすぐそばから出ている302番のバスに乗車。

 

運賃は1人2ドル(約208円)

 

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シカゴ郊外を走るバスの車窓からは決して観光地ではないローカルな景色を眺める事ができ、バスに乗っているだけで楽しかった。

 

そして、ここはデトロイトとは違い白人が多い気がした。

 

いや、デトロイトに黒人が多すぎたからここの白人が多く見えてしまうのか?

 

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約30分バスに揺られたら、

シセロ駅というところで電車に乗り換えた。

 

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チケットを買うのに少し手こずったが、なんとかクレジットカードで購入。

 

運賃は1人3ドル(約309円)。

 

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電車は時に住宅地上空を通り、

いつ崩れてもおかしくないようなレトロな線路をゆっくりと走った。

 

カーブに差し掛かった時のノロさは、

”なんでこんなところに線路を作ったのだ?”

と思えるほど。

 

まるで遊園地のアトラクションにでも乗っているかのような気分だった。

 

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電車で約20分。

シカゴ中心部のハロルド・ワシントン・ライブラリー=ステート / バン・ビューレン駅に到着。

 

駅の床も木造板張りでレトロなものだった。

 

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駅を降りて今度は客観的に線路を見てみると、やはりそれにはレトロ感が溢れていた。

 

この時これを見ただけでシカゴの街気に入った!』と思えた。

 

天気は快晴。

絶好の観光日和だったが、時刻はすでに14時を回っている。

 

気分はこれからどんどん上がっていくというのに、

太陽はそれとは対照的に、時間が経つにつれどんどん下がっていく。

 

”太陽がまだ頂点に達していない午前中から街歩きを開始するのがいいな ”

 

とこの時強く思った。

 

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駐車場事情もちらちら気にかけていたが、なかなか高額な模様。

 

後で知ったのだが、

シカゴは全米1駐車料金が高い都市なのらしい。

 

これは公共交通機関を使って正解だったな。

 

ちなみにアメリカには

『Early Bird(Morning) Special 』

と言って指定された早朝時間内に駐車すればお得な料金で長時間停められるというシステムがある。

 

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 ”昨夜の朝マック”から何も食べていないので腹ペコ。

 

向かったのはシカゴピザが有名なお店

『Lou Malnati's(ルー・マルナティー)』

 

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 店員さんに大きさを確認し、

 

THE MALNATI CHICAGO CLASSIC のミディアムサイズを22.80ドル(約2348円)で注文。

 

ミディアムサイズでこの値段は日本の宅配ピザと同じくらいだな。

 

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飲み物は無料の水をいただいた。

 

口をつける部分にだけちょこんとカバーが付いているのが面白い。

 

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 オーダーから20分ほど。

 

鉄鍋にすっぽりとハマったシカゴピザが運ばれてきた。

店員さんがテーブルでそれを切り分けてくれる。

 

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まずその分厚さに驚いた。

 

まるでタルトのような生地に、

ハンバーグのように食べ応えのある肉たっぷりの濃厚チーズがぎっしり詰められている。

 

そしてその上からこれでもかとトマトソースがかけられ、

さらにその上から食欲を倍増させるガーリクが散りばめられている。

 

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皿の上ですでにチーズとトマトソースがピザから飛び出してきてしまっていたので、

ピザは断固手で食べる派の私もさすがにナイフとフォークを使わざるをえなかった。

 

見た目だけでも十分すぎるほどの満足感があるこのシカゴピザだが、

肝心の味の方も見た目に劣らず素晴らしかった。

 

https://gyazo.com/d43758132cbb1edb3a9160f4934a6a3d

こんなに"肉を食っている感"を味わえるピザは今までに経験がない。

 

それに、まるでゴムパッチンのようにこんなにもチーズが伸びるピザもなかなかない。

 

先ほど日本の宅配ピザと同じくらいの値段と言ったが、

同じ料金払うなら絶対にシカゴピザの方が美味しくてボリューミーだろう。

 

 

我々はシカゴピザをなめていたようで、

2人で食べきれるだろうと思っていたミディアムサイズは結局食べきれず。

1人1切れずつ残すことになってしまった。

 

正確に言うと、

頑張れば完食可能だったが、

こんなに美味しいピザを無理やり胃袋に詰め込むなんてのは勿体無い

ということで、残りの2切れはお持ち帰りさせていただくことにしたのだ。

 

これは2人でスモールサイズ1枚が丁度いいな。

 

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 ネイティブスピーカーが日常で使うかどうかは知らないが、

『 Doggy bag (ドギーバッグ)をください。』

という表現を使って食べ残しの持ち帰りを希望してみた。

 

一応、普通に通じた。

 

店員は残ったピザを裏へ持って行くと、

それをアルミホイルに包んで立派な箱に入れて持ってきてくれた。

 

我々の他にも、あまりのボリュームで食べきれない人がよくいるのだろう。

我々が店内にいる間も、この箱を持って店を出て行く人をよく見かけた。

 

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アメリカのレストランではカナダ同様、

チップは義務ではないがほぼ義務のようなもの。

 

チップ文化に馴染みのない国で育った我々からしたら本当に面倒で厄介な文化である。

 

ヨーロッパがそうであったように、

そろそろ北米でもサービス料込みの料金体系を導入し、

チップはマストという風土を変えていった方がいいと思うのだが。

 

そうは思っても、『郷に入っては郷に従え』。

今はこの国の文化に従うしかない。

 

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支払い方法としては、

 

まずアイコンタクトで店員を呼び会計を伝える。

 

持ってきたレシートの値段を確認したら、

伝票カバーにクレジットカードを挟み店員に渡す。

 

店員はそれを裏へ持って行き、

会計を済ませたらクレジットカードと2枚の似たようなレシートを挟み、

再び伝票カバーとボールペンを我々のテーブルまで持ってくる。

 

それを渡したら店員は

サンキューベリマッチ、ハヴァグッデイ!』

などと言ってどっかへ行ってしまう。

 

ここからがいよいよチップを払うタイミング。

 

伝票カバーに挟まれた似たような2枚のレシートのうち、

 

"STORE COPY""MERCHANT COPY"

 

と書かれているレシートの

 

"Gratuity""Tip"

 

の欄に支払うチップの額を記入する。

 

さらにその下の"Total"の欄に、

チップを含めた今回支払う合計金額を記入する。

 

カード払いの場合その"Total"(合計金額)が引き落とされることになる。

 

ちなみに、

今回我々はカード払いでチップ記入はゼロとし、

その代わり現金を伝票カバーに挟んで置いていくという方法をとった。

 

こういう方法もアリである。

 

この時、

"Tip"の欄にバツ印を書き、

"Total"の欄もしっかりと記入しておくこと。

 

なんでも、

それらの欄を空白にしてしまうと、

極悪な店員によってその欄に後書きされ、

クレジットカードに余分な引き落としが発生してしまうことがあるらしい。

 

ちなみに今回我々が支払ったチップは2ドル(約206円)。

 

少なくても食事代の15%くらいのチップが目安とされている中、

10%にも満たないというその額に、店員は一体どの程度の憤りを感じただろうか。。

 

一応言い訳をしておくが、

この時我々はまだレストランでのチップに慣れておらず、

その目安を大体10%前後と思い込んでいた。

 

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美味しいピザで腹一杯になった後はシカゴの街を散歩。

 

相変わらず相方はリスを発見すると足を止める。

 

しかし、ロンドンで購入したリスをおびき寄せるためのピーナッツは車の中にしまわれているので、

本腰を入れてリスと遊ぶことはできなかった。

 

そんな感じで散歩を楽しみながら、

次に向かうのはミレニアム・パーク内にあるクラウド・ゲートというパブリックアート。

 

それはシカゴ観光で1、2を争うであろう有名な見どころで、

豆のような形から『ザ・ビーン』という愛称で親しまれている。

 

”シカゴの街はまだまだこれからっ♩”

 

と胸を躍らすが、

 

私の片手には常に平行を保たねばならないピザの箱があり、

それは咽喉元の小骨のようにスッキリしない邪魔な存在であった。。

 

〜シカゴ後半へ続く〜

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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アメリカ横断1日目②〜【エミネムの起源】デトロイト『8Mile Road』をドライブ観光〜 世界一周108日目★後半

カナダのトロントからバスでアメリカ合衆国に入国。

 

デトロイトでレンタカーを借り、

西海岸の大都市サンフランシスコを目指そうとしている我々。

 

デトロイト国際空港にあるダラーレンタカーオフィスへ行ってみると、

ネットで予約した際に表示された金額よりもだいぶ高い金額を請求される。

 

どうにも腑に落ちないが、

車がないとこの先の予定も台無しなので渋々その料金でレンタカーを借りる。

 

*高くなっていた理由については後日問い合わせ明らかに。

『乗り捨て料金』というのが主な原因だったのらしい。

詳細は前回の記事 で記録している。

 

何はともあれレンタカーを借りれ、

早速私の好きなラッパーエミネム主演の映画『8 Mile』のタイトル&舞台になっている

8 Mile Road(8マイルロード)を観光がてらドライブしに行く。

 

▼【エミネムの地元】デトロイト市内観光

earthtravel.hatenablog.com

 

 ▼前回記事(レンタカーを借りる)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼ あわせて読みたい 

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 先日カナダのトロントでレンタカーを借りたということもあり、

右側通行左ハンドルという日本とは全く逆の車社会に飛び出しても戸惑うことなく冷静に運転できた。

 

向かうは2002年に公開されたエミネムの半自伝映画『8 Mile』のタイトルかつ舞台となった8 Mile Road

 

BGMは映画『8 Mile』サントラCD『8 Mile』に収録されている『8 Mile』という曲。

 

それを聞きながら『8 Mile Road』を車で走るのは最高の気分。

 

ちょっと夢がひとつ叶った気分。

 

この時はまだ車にiPodを接続できることを知らなかったので、

持参していたANKERの小型ブルートゥーススピーカーをガンガン鳴らしていた。

 

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レンタカー会社(空港)から8 Mile Roadまではひたすら北上して行くのだが、

8 Mile Roadに近づくにつれその東西に延びる道は

『 ...5 Mile,6 Mile,7Mile Road 』と数字を上げていく。

 

そして8 Mile Road を過ぎるとさらに

『9 Mile,10 Mile,11 Mile Road...』と数字を上げていく。

 

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8 Mile Road 上を景色を見ながらひたすら走った。

 

ただ道路を走るだけでこんなに興奮することなど、

エミネム好きの人間でないと理解できないだろう。

 

ちなみにこの8 Mile Road は、

デトロイトにおける白人(富裕層)と黒人(貧困層)のエリア分けをする境界線としての役割を持っている。

 

エミネムは白人ながら貧困層エリア、つまり8 Mile の向こう側で育ち、

映画『8 Mile』の舞台も基本的にそのエリアが中心に描かれている。

 

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走っているだけというのもなんなので、

とりあえず通り沿いにあったバーガーキングで軽くチキンナゲットをつまむ。

 

ナゲット10ピースで1.58ドル(約162円)。

 

バーガーキングには無料Wi-Fiもあるので小休憩には丁度いい。

 

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さらに向かいにあったカナダではおなじみのティム・ホートンズにも寄った。

 

”アメリカにもティムがあるのかぁ。”

 

と思ったが、

これから南下していく我々にとってはこれが最後のティムとなった。

 

アメリカ横断中盤〜後半にかけて、謎の”ティムシック”に陥ることになるのであった。。

 

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アヴリル・ラヴィーンが育った街ナパニー同様、

ここでも "8Mile" という表示を見るだけでテンションが上がる。

 

 ▼ナパニー滞在記

earthtravel.hatenablog.com

 

ついでに言うと、

街の看板などで頻繁に見かけたデトロイトの市外局番 "313" という表示を見るだけでもテンションが上がった。

 

この気持ちはエミネムファンの方ならお分かりいただけるだろう。

 

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 気がすむまで8 Mile Road を走った後は、

8 Mile の向こう側、つまりは貧困層エリアもドライブしてみることにした。

 

映画に出てくるような廃墟トレーラーハウスをイメージし、そして期待して車を走らせる。

しかし、どれだけぐるぐる走ってもそのような光景は現れない。

 

むしろ歩道や庭にリスが走り回るいい感じの住宅が立ち並ぶエリアがたくさんあった。

 

さらにそこでは少なくとも貧困層ではないであろう白人の姿をたくさん見た。

 

果たして私が期待していた貧困層エリアはどこにあったのだろうか。。?

 

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その後もテキトーに8マイルの向こう側やこっち側を走りまくる。

 

アメリカ横断前の慣らし運転にはちょうどいい。

 

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8 Mile 周辺を随分と走って、もう日も暮れるかという頃。

最後の目的地として向かったのは映画にも登場する『CHIN TIKI』というクラブ。

 

グーグルマップで"CHIN TIKI"と検索して表示されたところへ行ってみるも、

映画のものとなんか違う。。

 

その場で映画を見返してみると、

これが全く別の”CHIN” であるということがわかった。

 

これ、チャイニーズレストランじゃん。。

 

https://gyazo.com/b3ed428d51a3ed21c2446b446b43f070

ちなみに本物のCHIN TIKI はこれ。

言うまでもなく全く違う。

 

唯一、ロゴデザインだけが類似していて紛らわしい。

 

昼のバス停の位置といい、CHIN TIKIの場所といい、、

グーグルマップを100%信用してはいけないということだ。

 

▼そして後で調べ直した本当の住所はこれ

なんで事前にもっと調べておかなかったのだろう、、と後悔。。

 

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偽物の"CHIN"にだいぶ落胆したが、

すぐに気持ちを入れ替えて次なる目的地へと照準を合わせる。

 

次の目的地は、シカゴ

 

NY、LAに次ぐアメリカ第3の都市と言われるシカゴまでは、

デトロイトからだとおよそ270マイル(432㎞)。

 

ハイウェイをノンストップで飛ばせば4時間弱ほどで到達できる距離だ。

 

偽物の”CHIN” を出たのが18時30分頃だったので、

到着は早くても日をまたぐということになる。

 

ま、急ぐ必要もないので、とりあえずシカゴ方面である西へと車を走らせよう。

 

そして21時30分頃。

マクドナルドに寄って夕食休憩をとった。

 

 いやぁ、マイカー移動って本当自由でいい。

 

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https://gyazo.com/5e041c8f17ad6c64e3d93b9587787d79

私はソーセージエッグチーズビスケットを1つ3.49ドル(約359円)で購入。

 

そう、これはどう見ても朝マック系のメニューなのだが、

この時アメリカでは"ALL DAY BREAKFAST" と題し、

朝食メニューが24時間食べられるという意味のわからない状態になっていた。

 

昼でも夜でも食べられるのなら、それはもはや朝食ではない。

 

アメリカのマックはサイズがデカいと言われるが、実際はそんなことはない。

(デカいのはドリンクコップだけ。)

 

ハンバーガーは日本のものと同じ大きさなのではないか?

 

その代わり、

相方がチーズバーガーセットを頼んだらチーズバーガーが2つ出てきたことにはビックリした。

最初は間違いかと思ったが、どうやらこれがアメリカ流のセットの出し方らしい。

 

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余談になるが、

相方はレジで支払いをする時、間違えてカナダドルを青年店員に差し出していた。

 

さらに面白いことに、

その少年は一瞬考えた末、

真面目にちょっと使えるか確認してくる。』と言ってその場を離れようとした。

 

相方はその時やっと自分が間違えてお金を出していることに気が付き、

慌ててその青年を引き止めカナダドルを回収していた。

 

 

そんなこんなでしばらくマック休憩をした後は、

『走れるところまで走る』

というアバウトな目標を立て、

シカゴを目指し夜のハイウェイをぶっ飛ばして行った。

 

▼次回記事(車中泊とシカゴピザ)

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▼あわせて読みたい 

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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アメリカ横断1日目①〜レンタカーを借りアメリカ横断開始(デトロイト発サンフランシスコ行き)〜 世界一周108日目★前半

 昨日、カナダのトロントからアメリカ合衆国のデトロイトまでグレイハウンドのバスを利用して移動してきた我々。

 

この旅で、ついにアメリカ合衆国入国である。

 

アメリカではここデトロイトでレンタカーを借りて、

西海岸の都市サンフランシスコまで35日かけてゆっくりと移動する予定。

 

今日はその記念すべきアメリカ横断第1日目。

 

いろいろなサイトで海外レンタカーを比較した結果、

ダラーレンタカーを利用することに決めていた。

 

▼海外レンタカー比較サイトはこちら

 

 

果たして、何事もなくレンタルできるだろうか。。

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

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朝8時30分頃。

昨日の夕食を抜いていることもあり、腹ペコでこの宿のロビーにある朝食会場へ。

 

朝食はトーストコーンフレークワッフル変なパンコーヒージュースなどの飲み物、といった感じ。

 

所詮アメリカのモーテルの朝食なんてこんなもの。

 

 

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トーストとワッフルを食いまくってやるぞ、と意気込んでカウンターに向かったのだが、

食パンにワッフルの素、さらにはミルクまでもが用意されてないではないか。

これではコーンフレークすら食べれない。

 

そう思い受付へ行きまずはパンを要求。

 

そしたら愛想のない黒人スタッフが

『パンはない。』と言い始めた。

 

『トースターがあるのにパンがないってどういうことだ。』

と文句を言っていると、

その黒人スタッフは食パンの入った袋を持ってきてそれを我々に差し出した。

 

”なんだ、あるじゃないか。なんで嘘をつくんだ。

さてはこいつ、面倒臭いから確認もしないで『ない。』と言ったな。”

 

多少腹は立ったが、とにかくこれでトーストは食べれる。

 

しかし、相方はワッフルの素がないことにどうしても納得いかなかったらしく、

ついには食管を抱えて受付へ行き、

中身を見せつけてワッフルの素が不足していて、

ついでにミルクもないことを訴えていた。

 

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結果ミルクはもらえたが、

食管まで持って行って訴えのにワッフルの素は本当にないらしくてもらえなかった。

 

食管の底にこびりついたワッフルの素をかき集め、少しだけワッフルを作ることができた。

でも、朝8時30分の時点でワッフルもパンもミルクもカウンターからなくなっているというアメリカ人の朝からの食いっぷりに驚いた。

 

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朝食後は昨夜も訪れた近所の酒屋へ。

ここに来たのは食料調達のためではなく、

大きなお金を崩しコインを作ることが第一の目的だ。

 

というのも、

チェックアウト後は市内バスで空港まで移動する予定。

そのバスに乗る際大きなお札ではお釣りが来ず、

できるだけ『クオーター』と呼ばれる25セントコインを用意しておくと便利だったからだ。

 

1ドル(約103円)のポテトチップスを20ドル札で買い

お釣りをなるべくクオーターでくれるようにお願いして大量のクオーターコインを手に入れた。

 

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11時前にチェックアウト。

宿の前にある25番のバス停に少し迷いながらもたどり着いた。

 

目的地はデトロイト空港

空港といっても飛行機に乗るわけではなく、

これから約1ヶ月の間我々の移動手段になるレンタカーをピックアップするために行くのである。

 

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デトロイト市街地からデトロイト空港までは交通の便が非常に悪い。

3本の市内バスを乗り継ぎ、所要時間は約2時間30分にも及ぶ。

 

うまく乗り継ぎができるかどうか心配だが、

とにかくグーグルマップの示すルートとにらめっこをしながらひとつひとつ確実にこなしていくしかない。

 

まずは昨日この宿まで来たルートを逆に辿り、

25番のバスで Rosa Parks Transit Center という市内バスターミナルへと向かう。

運賃は昨日と同じ1人1.5ドル(約154円)。

 

そこから今度は19番のバスに乗り換え、

次の乗り換えまで約25分バスに揺られる。

ここでも運賃1人1.5ドルを支払った。

 

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 次に降りたところはどうやら終点だったらしく、バスに乗っていた全員が下車した。

しかしそこはグーグルマップに示された場所とは若干異なっていたため少しあたふたした。

 

とりあえず次の乗り換えのバス停と思われる方向へ何人かの人が歩いて行ったので、

流れに身を任せそちらへついて行った。

 

このバス停でしばらく待っていると車椅子に乗ったおばさんが我々の隣にやって来て、

相方の荷物についていたネームタグを見て話しかけてきた。

 

『あなたたち、パリへ行ってきたの?』

 

確かに相方のネームタグはパリで買ったもので、

そのデザインはエッフェル塔で思いっきり"PARIS"と書かれているものだった。

 

『ああ、ちょっと前に行ってきました。』

 

『パリの街はどうだった?あそこは死ぬまでに1度は行ってみたい場所なの!』

 

正直パリの街に対してそこまでいい印象を持っていなかった私は、

自分の感想を率直に言うべきかどうか迷った。

 

『まぁいいとこだけど、ちょっと街は汚かったかな。』

 

そう答えを濁すとそのおばさんは、

 

『パリが汚いですって?そんなはずないわ!私がテレビで見たパリはとても綺麗な街だったわよ!』

 

そう言い始めた。

 

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そのあともおばさんの行きたい国についての会話は続く。

 

やっと会話が途切れたと思ったら、

しばらくしたらおばさんの方からまた話しかけてくる。

 

『ところであなたたち、これからどこへ行くの?』

 

『ああ、どこっていうか、、空港です。』

 

レンタカー会社と言っても話がまたややこしくなりそうなので、

突っ込まれたら今から日本へ帰るという体で話を進めればいい、

と思い私はそう答えた。

 

すると、

 

空港ですって!?これは空港と逆方向へ行くバス停よ!』

 

と言い始めるではないか。。

 

”まさか。こっちは天下のグーグルマップに従ってきているんだ、間違いはないはず。”

 

最初はそのおばさんのことを完全に信じることはできなかったが、

そのおばさんが周りの人に聞いてみるとここは間違いなく空港とは逆方向、

つまりはデトロイト市街地へ向かうバス停だということが判明。

 

『まじかよ!で、本当のバス停はどこなんだい?』

 

そう尋ねると、さっき乗り換えてきたバス停の方向を指差し、

 

『あっちだ。君らが乗り換えたバス停と同じところだから急いで戻りなさい。』

 

と言われた。

 

”そうだったのか。。”

 

それにしても、

もしこのおばさんに話しかけられなかったら間違いなくデトロイト行きのバスに乗り込んでしまい、完全なる逆戻りをしていただろう。

 

このおばさんが我々に話しかけてきてくれたこと、

さらに、そのおばさんの英語が聞き取りやすくて私でも会話を続けられたことにただただ感謝だ。

 

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 歩いて先ほど下車したバス停まで戻った。

正確にはそのバス停と同じ場所ではなく、

そこからまた数百メートルほど行ったところに空港行きのバス停はあった。

 

おそらく先ほどまでとは違うバス会社が運営する125番のバスを待つこと数十分。

 

待っている間、昼食として今朝買った1ドルポテトチップスを食べた。

 

バスが到着。

運転手に『これは乗り換え乗車である』ことを伝え、

1人25セント(約25円)を支払いバスに乗車した。

 

これは先ほど間違えたバス停で聞いた話なのだが、

最初の乗車時にトランスファーチケット(乗り換えチケット)を運転手からもらうと、

次の乗り換えバスにわずか25セントで乗車できるのだとという。

 

そんなことは知らずにトランスファーチケットなどもらわなかったので、

口頭でこれは乗り換えであることを伝えて許可を得たというわけだ。

 

よく考えてみると、

25番から19番に乗り換える時もこのトランスファーチケットをもらっていれば25セントで乗車できていたに違いない。

 

そうなると、宿から空港までわずか2ドル(約206円)で行けたことになる。

 

まあ、

そうじゃなくても今回我々が支払った総額は3.25ドル(約334円)ほどと激安なのだが。

 

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125番のバスは空港のレンタカーシャトルバス乗り場で終点となる。

 

そこからは各レンタカー会社が運営している無料シャトルでレンタカー会社まで行く。

 

我々の場合ダラーレンタカーで車を手配していたので、

ダラーレンタカーのシャトル乗り場でそれを待った。

 

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数分のうちにシャトルバスは来た。

 

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乗り込んでから数分でダラーレンタカーに到着。

 

ネット予約していることを伝え、ここで契約の内容、料金を再度確認する。

 

ところが、、

 

ネット予約時に提示された金額が35日間で1730ドル(約178190円)に対し、

この時提示された金額はそれを大きく上回る2700ドル(約278100円)以上。

 

”なんだこれは、高すぎじゃないか?”

 

その値段にびっくり仰天した我々は、

 

『なぜこんなに高いのか?ネット予約時はこの料金だったんだけど。』

 

ということを担当スタッフに訴えた。

 

するとこれはフルカバーインシュランス

つまり保険をフル装備させた場合の値段だという。

 

おかしい、、

私はネット予約時にらくらくプラン優待料金という保険込みの予約をしたはずなのだが。。

 

そう思いしばらく納得のいかない態度をとっていると、

スタッフの方からもっと安い料金を提示してきた。

 

『これが、フルカバーインシュランスじゃない値段よ。どっちにする?』

 

その差し出されたレシートには2402.88ドル(約266515円)と記されていた。

 

それでもまだ高すぎる。

 

しかしこの担当スタッフの様子からこの2つのどちらかだ、といった感が伺えたので、

渋々この約2400ドルの方で受け入れることにした。

 

ちなみにフルカバーインシュランスとの違いは、

 

24時間のロードサービスが付いているかどうか。

鍵の紛失に関する保険があるかないか。

 

と、主にその2点を言っていた。

 

 

▼海外レンタカーの最安比較はこちらで

 

 

*追記*

後になって日本のダラーレンタカーに問い合わせてみた結果、

高くなっている理由が保険ではなく主に"乗捨て料金"によるものであることがわかった。

 

具体的に言うと、

 

デトロイト=サンフランシスコ間の乗捨てで500ドル

空港税55.55ドル

州税33.33ドル

トータル588.88ドル

 

がレンタルとは別に請求されるということだった。

 

 

もう一つ。

 

35日間のレンタルを申し込んでいたにもかかわらず、

レシートを見ると請求は36日分だった。

 

しかもこれが5週間と1日という扱いになっていて、

その1日はエクストラの1日ということで86ドルという高額な料金を取られていた。

 

この件についてはダラーレンタカー側のシステムエラーということで返金された。

 

つまり、

最終的な35日間のレンタカー費用は2316.88ドル(約256941円)ということになった。

 

トランプ大統領誕生によるドル高騰後のレートで引き落とされたのが非常に痛い。。

 

(1ドル103円の時に申し込んだのに、1ドル110円くらいの時に計算されてた。。)

 

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渋々料金に合意しカウンターでの手続きを終わらせたら、車選びに外へ出た。

 

予約していたのはトヨタカローラもしくはそれ同等クラスのミッドサイズ

 

走行距離5000㎞は軽く超えると予想されるアメリカ大陸横断を目指すなら、

最安値であるコンパクトカーは避け、

せめてミッドサイズレベルの車を手配するのが好ましいだろう。

 

車選びにスタッフは同行せず、

自分たちで好きな車を選んで乗っていくという非常に開放的なスタイルだった。

 

この広大な駐車スペースのどこに我々が乗るべきミッドクラスの車が位置しているのか。。

 

全く見当がつかなかったのでその辺にいたスタッフに聞いてみると、

 

『あそこの茶色いやつからこっちのグレーのやつの間から好きなのを選べ。』

 

と、これまたなんとも開放的な案内をされた。

 

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『KIA』『現代』という韓国車が大部分を占める中、

唯一、NISSAN SENTRAという日本車が置いてあった。

 

韓国車の運転経験はなかったのでこの機会に運転してみたいという気持ちもあったが、

大陸横断という長丁場を考慮した結果、やはり乗り慣れている日本車を選択した。

 

燃費に関しても、

少なくとも日本車が韓国車を大きく下回ることはないだろう、

という安易な考えも影響していた。

 

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早速運転席に着く。

私は日本にいる間セダンに乗っていたので、この座り心地に懐かしさを覚えた。

 

走行距離メーター燃費メーターなどをリセットしたかったが、

なかなかやり方がわからず結局何もできないまま出発することとなった。

 

とりあえず表示されていた数字をメモしておいたが、

だいぶ走ってからこれは走行距離ではなく走行可能距離だということが判明しショックを受けることになる。

 

大陸横断をするなら、その正確な走行距離というのは是非とも測っておきたかったのに。。。

 

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それにしても、

こんな放任主義的なレンタルシステムだったらもっとランクのいい車を持ち出してもバレないんじゃないか?

 

そう思ったが、さすがにレンタカー会社を出るところには門があり

そこでレシートなどを見せて適切な車を持って行っているかなどのチェックが行われた。

 

ここで、

『外傷は確認したか?』と聞かれたのでその場で車を降りて外傷確認をした。

 

本来は確認をしてから車を発進させるべきなのだが、

いかんせんスタッフの同行がなかったのでそんなことはまったく眼中になかった。

 

 

さぁ。念願のレンタカーを手に入れ、ついに憧れだったアメリカ横断の旅が始まった。

 

まず最初に向かうのは、

デトロイトにいてエミネム好きなら絶対に訪れておきたい『8マイルロード』

 

▼後半へ続く(8マイルロードをドライブ)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

アメリカ1日目②〜【エミネムの地元】デトロイト市内観光〜 世界一周107日目★後編

トロントからグレイハウンドバスでアメリカ合衆国へ入国。

入国審査はやはりめんどくさいものだったが、なんとか入国完了。

 

アメリカ最初の都市は、デトロイト

 

▼前回の記事(アメリカ入国)

earthtravel.hatenablog.com

▼ あわせて読みたい 

earthtravel.hatenablog.com

 

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15時15分。

アメリカ合衆国ミシガン州デトロイトに到着。

私の好きなラッパー、エミネムの地元だ。 

 

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バスターミナルからは歩いてRosa Parks Transit Centerという市内バスターミナルまで向かう。

 

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しばらく歩くとRosa Parks Transit Centerに到着した。

 

▼Rosa Parks Transit Center(市内バスターミナル)の場所

 

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デトロイトには黒人が多いと聞いていた。

人種別人口構成は白人が約10%程度、アフリカン・アメリカン(いわゆる黒人)は約80%を占めているという。

市内バスターミナルに来てみて、いきなりそれを実感している。。

 

グレイハウンドのバスターミナルから市内バスターミナルまでの間、黒人以外見てない。

特に市内バスターミナルにはガラの悪そうな黒人たちしかいなくて、

『デトロイト=アメリカで一番治安の悪い都市』という事前情報のせいもあり少なからず恐怖を感じた。

そんな中目的のバスがいつどこに来るのかわからなかったので、

しばらくこのバスターミナル内をうろつきバス停を探さなければならなかった。

 

今思うとその中に危害を加えてくる黒人なんておらず、その恐怖は完全に我々の偏見からくるものだと冷静に考えることができる。

 

なんとかお目当ての25番のバスを見つけ、1人1.5ドル(約154円)で乗り込む。

運転手をはじめ、バスの中も黒人しかいなかった。

 

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16時ごろ。

今回の宿となるリバータウン・イン・スイーツ・ダウンタウン・デトロイトに到着。

バスはこの宿のすぐ近くに停車した。

 

▼リバータウン・イン・スイーツ・ダウンタウン・デトロイトの場所

 

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料金は2人で1泊5943円だったが、

ホテルズドットコムというホテル予約サイトの

"10泊するとその10泊の平均金額を割引として利用できる" というシステムを利用。

今回の宿泊料金は1泊1625円となった。

 

1人1泊812円計算。これは安い。

 

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朝からまともに食事をしていなかったので、部屋にあった電子レンジで昨夜友達からもらった "行き場を失った牛丼" を温めて食べた。

アメリカ入国の際没収されなくてよかった。

 

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牛丼を食べ終え元気を取り戻したら、暗くなる前にデトロイトの市内観光へ出かけた。

観光と言っても、ダウンタウンをテキトーに散歩する程度のものだが。

 

デトロイトといえば自動車産業が盛んなモーター・シティ。

1900年初頭フォード、クライスラー、ゼネラルモータズ(GM)の本社が置かれたことにより世界の自動車産業を牽引しながら急発展を遂げてきた街だ。

 

しかし2009年には世界金融危機の影響でクライスラー、GMは経営破綻。

自動車産業に依存していたデトロイトは大打撃を受け、失業者は急増し警察官の人員削減で治安も悪化。

前述した通り、『アメリカで一番治安の悪い都市』とまで言われるようになったという。

 

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しかしそんなデトロイトだが、実際に街を歩いた感じ中心部に限ってはそのような雰囲気は特に感じなかった。

 

デトロイトに到着してから宿に着くまではほとんど黒人しか見なくて少しビビったけど、ゆっくり街を歩いてみると普通に白人もいて安心した。

 

2013年の財政破綻宣言から約3年。

街は着実に回復に向かっているということだろうか。

 

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Central United Methodist Churchという教会。

とんがった時計塔が印象的。

 

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 ダウンタウンを北上。

メジャーリーグ、デトロイト・タイガースの本拠地、コメリカ・パークまでやってた。

 

市内歩きでカメラのシャッターを切っている人間は我々以外に見かけなかったが、

さすがにここは人気観光地になっているらしくアメリカ人もこの球場前でバシバシ記念撮影をしていた。

 

▼コメリカ・パークの場所 

 

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巨大なトラの像。

表情にも力強さがあり、今にも襲いかかってきそうなくらい迫力満点だった。

阪神タイガースとは比べ物にならない。

 

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コメリカ・パークのすぐ隣にはフォード・フィールドというNFLデトロイト・ライオンズの本拠地があった。

NFLとはアメリカのプロアメフトリーグのこと。

 

それにしても、タイガースの隣にライオンズとは。。

 

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そのあとは私の好きなラッパーエミネムなど、

デトロイト出身のラッパー達がコラボしている『Detroit vs Everybody』のPVに登場する風景を求め街をうろついた。

 

しばらく発見できずにさまよったが、それらはデトロイト中心を川の方へ下ったところにいくつかあった。

大きめのオブジェが街の真ん中にドンっと存在している。

 

この『モニュメント・オブ・ジョー・ルイス』という拳のモニュメントは、

アメリカ出身のボクサー、ジョー・ルイス右腕なのだそう。

 

経済破綻して元気をなくしたデトロイトの街に一発入魂するような力強さを感じる。

 

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『Labor's Legacy Monument』

2001年に建てられたという労働に関するモニュメント。

デトロイトのモニュメントの中では個人的に一番美しく見えた。

 

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 こちらは『スピリット・オブ・デトロイト』というデトロイトを象徴する像。

左手には神を表す太陽、右手には人類を表す家族がのっているとのこと。

 

この像が本来どんなことを意味しているのか知らないが、

想像するに神より人類の方が重い(偉大)ということだろうか。。?

 

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デトロイト川沿いにあるのが『The Gateway To Freedom』というモニュメント。

直訳して『自由への入り口』

この人たちが見つめている対岸はカナダ

 

これは1860年代

たくさんの南部奴隷が自由を求めてデトロイトを通過し自由の地カナダを目指して行ったことを表す像だという。

 

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まるでディズニーランドの蒸気船マーク・トゥエイン号を思わせる船がデトロイト川に停泊していた。

ちなみに、マーク・トゥエイン号の舞台はミシシッピ川。

 

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19時ごろ。

日も暮れ始めてきたので、そろそろ歩いて宿まで戻った。

無理してまで真っ暗になったデトロイトの街を徘徊することはなかろう。

 

夕食を食べるために宿近くにあった酒屋へ行ったが、特にいいものはなかったので何も買わずにそこを出た。

今日は晩飯抜きということだ。。

 

遅めの昼食に牛丼を食べていたのでそこまで空腹ではなかったが、

晩飯抜きってなるとおのずと明日の無料朝食に期待してしまう。

 

▼次回記事(アメリカ横断開始)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼ あわせて読みたい 

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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アメリカ1日目①〜トロントからバスでデトロイトへ!【アメリカ陸路入国審査】〜 世界一周107日目★前編

今日は朝5時30分起床。

 

8時30分にトロントからデトロイトへ行くグレイハウンドバスに乗るため、

朝7時には宿を出た。

 

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ちなみにトロントは朝7時でこの暗さである。

 

▼前回の記事(カナダ、ナイアガラの滝)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼あわせて読みたい(イギリス陸路入国審査)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

 

バンクーバー同様、ここトロントでも韓国スーパーで購入した白菜を大量に余らすというミスを犯してしまった。

 

バンクーバーの時はもらってくれる友達がいたが、

残念ながらトロントでは欲しいという人がいなかったのでそれはそのまま公園のゴミ箱へ投げ込まれる結果となってしまった。

 

非常にもったいない。。

 

こりゃ長期滞在で毎日自炊する見込みがない限り白菜は買っちゃダメだな。

 

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地下鉄に乗り、ダンダス駅下車。

 

ダンダスストリートベイストリートの交差点付近にグレイハウンドやメガバスなどのバスターミナルはある。

 

▼グレイハウンドやメガバスのターミナルの場所

 

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まずは受付へ行きオンライン予約しておいたチケットを発行してもらい、

8時30分の出発までここで待機する。

 

料金は1人5807円

 

ヨーロッパ滞在中、FLIX BUSで長距離移動していた時のことを考えると少々高く感じる。

 

それでも、

グレイハウンドは早めに予約をしたりして割引を適用させると超破格の値段でチケットを購入できることがある。

 

私は過去にアメリカのワシントン=ピッツバーグ間をわずか2ドル(税込)で駆け抜けたことがある。

 

残念ながら今回はギリギリの予約だったこともあり、そのような破格な値段を発見することはできなかった。

 

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8時過ぎごろ。

外に出てみると、デトロイト行きのバス乗り場に行列ができていたので我々もそこに並んだ。

 

しばらくしてスタッフが近づいてきて我々の行き先を確認すると、

『こっちよっ』と言って行列を抜けてバスの中へ入るよう案内してくれた。

 

どうやらこの行列は別のバスを待つ行列だったらしい。

まったく紛らわしい並び方をする人たちだ。

 

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グレイハウンドのバスには無料のWi-Fiが飛んでいるので、

デトロイトまで約6時間弱の車内もそんなに退屈しない。 

 

途中で何回か休憩を挟み、バスは着実にアメリカへと近づいていく。

 

それはつまり、アメリカの入国審査の時間が刻一刻と近づいているということになる。

 

世界トップレベルで厳しいと言われるアメリカの入国審査。

まったく、面倒くさいったりゃありゃしない。

 

しかし、

同じく厳しいことで有名なイギリスの入国審査を陸路で難なく通過したという経験もあり、

 

”アメリカも陸路なら余裕で通過できるのではないか?”

 

と少し甘く見ていた部分もある。

 

一応、イギリス入国の時と同様何を聞かれてもつじつまが合うように架空の旅程は作っておいた。

 

捨てチケットも購入してあるし、何も問題はないはず。

 

そう自分に言い聞かせ、

アメリカ入国審査についてはあまり深く考えないようにしてバスに揺られていた。

 

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バスに揺られること約6時間。

カナダとアメリカの国境にある入国審査所へとたどり着いた。

 

結論を先に言ってしまうと、

我々の甘い予想はことごとく外れ、質問攻めの全くもって面倒くさい入国審査となった。。

 

思い返せば私は過去に3度アメリカ本土へ入国しているのだが、

いずれもすんなりと入国できた覚えがない。。

 

まず聞かれたのは『2人はどうやって知り合ったの?』という質問。

 

これはカナダ入国時にアジア系の優しい審査官が冗談半分で聞いてきた質問と同じもの。

 

しかし今回の金髪白人中年女性審査官はいたって真面目な表情。

 

腰にしまわれた拳銃がしっかりと我々の位置からも確認でき、それが緊張感を一層と高めてくれる。

 

この時初めて、カナダの審査官が冗談ではなく至って真面目な質問をしていたことに気付いた。

 

その後も、

『職業は?』

『お金はいくら所持しているの?』

『アメリカでの滞在日数は?』

『アメリカの次はどこへ行くの?』

『そこへ行くチケットは持っているの?』

『いつ日本へ帰るの?』

などなど、

 

こうして並べてみるとごく普通の質問ばかりなのだが、

あの雰囲気で、しかもネイティブイングリッシュでのやりとりとなると、

これらの質問はジャブのように私をじわじわと苦しめていく。

 

"次は何を聞かれるんだ、、、"

 

と、まるで嘘発見器にでもかけられたかのように私の精神は張り詰めっぱなしの状態だった。

 

そんなジャブの嵐の中、

 

『アメリカでの連絡先は?』

 

という質問に私がおじさんの家を挙げると、審査官はそれに食いつきおじさんの個人情報を興味津々に聞いてきた。

 

面倒くさくなった私はiPhoneの連絡先に入っているおじさんの名前、住所、電話番号などの情報を審査官に直接見せた。

 

すると審査官はすかさずペンと紙を取り出しその情報を事細かにメモ。

その様子からも、アメリカの入国審査の厳しさがひしひしと伝わって来る。

 

さらに『エスタは持っているか?』という質問に対し自信満々に『もちろん。』と答えると、

 

『今回はエスタとはまた違うのよ。』と言いわれ何故か6ドル(約618円)を請求してきた。

 

後で調べてみると、

エスタが必要なのは海路か空路でのアメリカ入国時のみで、陸路になるとまた話が違うらしい。

 

なのでこの6ドルというのはエスタにかわる陸路でのドキュメントをつくる手数料ということになる。

 

『いいかい。このドキュメントをパスポートに貼っておくから、フロリダの空港でこの部分をちぎってその時の審査官に渡すのよ。』

 

我々は捨てチケットとしてフロリダ発コスタリカ行きの航空券を1人6887円で購入していた。

 

この時、コスタリカへ行く気などさらさらなかったが、私はとりあえず『はい。』と答えておいた。

 

審査も終盤を迎えようという頃、

よく見るとそのドキュメントに記された私の名字が2度繰り返しで印刷されていることに気づいた。(例:YAMADAYAMADA KATSUMI)。

 

審査官に訂正を求めると、”あーごめんごめん”、といった感じでボールペンでちょこちょこっと訂正しただけだった。

 

”え、新しく刷り直さねぇのかよ。。”

 

こんなに厳しい審査をしておいて、

その重要と思われるドキュメントに関してはこんなにテキトーでいいのか?

 

と少し納得がいかなかった。

 

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何はともあれ、なんとか入国が許可された頃には、他の乗客はもうとっくにバスに乗り込んでいた。

 

”待たせてすまないな。恨むなら質問攻めをしてきた審査官を恨んでくれよ。”

 

そう思いながら席に着くと、国境の人が運転手と何やらやりとりしていることに気づく。

 

『誰かこのiPhoneを忘れたものはいないか?』

 

運転手が乗客に向け大声でそういうと、そこには画面がバキバキに割れた裸のiPhone6ホワイトが掲げられていた。

 

普段携帯をなくすなどという行為をほとんどしない私は、

初めのうちはまさか自分のだとは思わずにぼんやりとそれを眺めていた。

 

しかし前述した特徴からそれは紛れもなく私のiPhoneだと一拍置いてから気付いた。

 

”そうか、おじさんの情報を提示した時だ。”

 

『ごめんなさい。それ、私のです。』

 

私は申し訳なさそうに運転手からiPhoneを受け取った。

 

私に携帯を忘れさすほど、アメリカの入国審査は私を苦しめていたということか。

 

それにしてもあの金髪白人中年女性審査官め、

人のものを返しもせずにカウンターに置きっぱなしにするとは。。

 

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とにかく、無事にアメリカ入国を許された我々はバスの中でホッと胸をなでおろした。

 

しかしデトロイトはカナダと国境を交える都市。

ゆっくりと息をつく暇もなく、越境したバスはすぐにデトロイトのバスターミナルに到着してしまった。

 

〜後半へ続く〜(デトロイト観光)

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▼あわせて読みたい 

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

カナダ11日目〜【格安!】トロントから『カジノバス』でナイアガラの滝へ!〜 世界一周106日目★

今日は世界三大瀑布の1つ、日本でも有名なナイアガラの滝へ行く予定。

 

その前に昨日ナパニーへ行くために借りたレンタカーの返却を済ませる必要があったので、朝8時30分に宿を出た。

 

▼前回の記事(ナパニー観光)

earthtravel.hatenablog.com 

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今日は仕事というみゆきさんも返却に付き合ってくれ、

クリスティー駅前のティムで合流したら慣れた足取りで我々をレンタカー会社のあるシェパードヤングまで案内してくれた。

 

返却作業は簡単で、鍵を受付の人に返し口頭で特に問題はないかどうかを確認しただけだった。

 まぁ、何かあったら後で私のクレジットカードに課金が発生するのであろう。

  

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その後ちょうどこのレンタカー会社のすぐ近くから出ている

『CASINO SHUTTLE(カジノバス)』

というナイアガラの滝周辺にあるFallsview Casino へ行く中国系の送迎バスに乗車してナイアガラの滝へと向かった。

 

なんでも、

往復20カナダドル(約1560円)トロント=ナイアガラ間を往復送迎してくれるという優れもの。

 

カジノカードというものを所持していればなんと往復8カナダドル(約624円)になるらしい。

(カジノカードを作るのに15カナダドルくらいかかるそうだが。)

 

トロントからナイアガラの滝まで、他の行き方だといくらになるのかは知らないが、

往復20カナダドルならだいぶ安いほうなのではないか?

 

ちなみにこの行き方もみゆきさんから教えてもらった情報である。

現地に住んでいる人の情報というのは本当にありがたい。

 

safewaytours.net

 

ちなみにトロントのチャイナタウンなどからもこのバスは定期的に出ているので、

上記ホームページで時間や乗り場などの詳細を確認するといいだろう。

 

予約も可能とのことだが、我々は予約はせず直接乗り場に行き乗り込んだ。

 

聞く話によると、ハイシーズンでない限りよっぽど予約の必要はないらしい。

 

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バスの出発時間を何分か過ぎていたが、運良くバスが遅れていたのでなんとか予定していた時間のバスに駆け足で乗り込むことができた。

 

現金払いとなるのに現金を持ち合わせていなかったので、各20カナダドルずつ借金してみゆきさんと別れた。

次、いつ会えるかわからないのでこの借金はレンタカー費用などから差し引き、後日銀行振込でやり取りすることにした。

 

しばらくバスに乗っていると中国人のお姉さんが車内を廻り料金の請求しにやってくる。

パスポートを見せ、先ほど借金して得た20カナダドルをその場で払うと、

お姉さんは『観光ね。』的なことを言って次の乗客へと移動していった。

 

ちなみに、当たり前だがほとんどの乗客は中国系の人だった。

 

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途中何度か停車し乗客を増やしながらバスはナイアガラの滝へと向かって行く。

 

バスに乗り込んでから約2時間ちょっとでバスはナイアガラの滝のすぐ近くにあるFallsview Casinoに到着した。

 

バスのお姉さんの指示に従い建物内へ入っていき、まずは受付で手続きをする。

 

何を言われているのかよくわからなかったが、ざっくり言うと、

『カジノで遊ぶのか?それともただ訪れただけか?』的なことを聞かれたのだと思う。

 

カジノへ行く前提のカジノバスと聞いていたのにその質問はおかしくないか?、

と、少し疑問に思ったが、私はカジノにも訪れたかったので前者の方で答えた。

 

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なぜか受付の人は少し表情を曇らせたが、帰りの分のバスチケットを受け取り入場することができた。

 

帰りのバスの時間は17時

現在が12時過ぎくらいなのでナイアガラを観光するには十分時間はある。

 

ちなみに1度きりの訪問のためカジノカードなるものは作っていない。

 

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まずはカジノへ向かった。

その目的はただ雰囲気を味わうためで、はなからゲームをするつもりなどない。

 

 童顔ぎみの我々は入場時に年齢確認のためパスポート提示を要求され、確認が済んでからカジノ内へ入場した。

 

ふらふらカジノ内を歩いてみての感想。

まぁ、どこにでもあるカジノって感じで特に変わった様子はなかった。

 

しかし、日本では法律で禁止されているため銀幕の世界でしか味わうことのできないカジノの空間、雰囲気は、ただ見学しながら歩き回っているだけで楽しむことができる。

 

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簡単にカジノ見学を終わらしたら1階にあったフードコートでまず昼食をとることにした。

 

おなじみのティムは相変わらず行列ができている。

 

よく考えてみればティムではコーヒーなどの飲み物しか購入したことがなかったので、

カナダを出る前に1度はティムでの食事も経験しておきたい、ということでこの行列に並んでみた。

 

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私は肉とチーズのパニーニのようなものを6カナダドル(約468円)ほどで購入した。

 

相方はバーベキューチキンバーガー的なものを注文していたが、

それは昨日私がサービスエリアで食べたバーガーキングのものと限りなく味が似ていた。

 

ティムは食事メニューも美味しいけど、その味に特別な印象が残るほどのものではない、というなが正直な感想。

 

よく調べてみると、ティム・ホートンズはハンバーガー屋さんではなくドーナッツ屋さんという位置付けなのらしい。

 

つまりここのウリはコーヒーでもバーガーでもなくドーナッツということだ。

 

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ティムで昼食をとり終えたら早速ナイアガラの滝へ。

 

レールウェイを使えば片道2.75カナダドル(約214円)で一気に滝の場所まで下ることのできるが、

倹約のためそれは利用せず歩いて滝のところまで下ることとする。

 

しばらく歩くと、完全に見覚えのある道を通っていることに気がつく。

実は私がナイアガラの滝に訪れるのはこれで2回目。

当時もこの道を通って滝まで行った、という光景が蘇る。

 

”そうそう、この道だよ、めっちゃ覚えてる。”

 

しかししばらく歩くと滝から少しずつ遠ざかっていっていることに気がつく。。

 

不安になりその辺の人に尋ねてみると、やはり道が違うらしく、我々は滝と全く逆方向に進んでいたことがわかった。。

 

”おかしいなぁ。。確かにここを通った覚えがあるんだけど。。”

 

同じ道を引き返している時、

前回来た時も道を間違えこの道を引き返していたという衝撃の事実を思い出した。。

 

その光景は先ほど行きに蘇ったものよりもより一層鮮明に私の頭の中に映し出された。

5年半前のこととはいえ、全く学習できていない自分に少し落胆した。

私の記憶など所詮この程度のものだったのか、と。

 

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気を取り直して再び滝を目指して歩き出す。

 

今回の目的は滝壺付近まで接近するというボートに乗ること。

 

どこでチケットを購入できるかわからなかったので、

とりあえずチケット売り場的な所を見つけて並んでいたインド系の人に

 

『ここはボートのチケット売り場か?』と確認し、

 

『そうだ。』という答えが返って来たのでそこに並んだ。

 

それにしても、人気のボートツアーの割に並んでいる人が少ないなぁ。

少ないというか、並んでいるのは我々とその前に並んでいたインド系の人のみだ。

 

私の番が来て『ボートのチケットが欲しいのだが。』と言うと、

 

『ここはボートチケット売り場じゃない。あっちへ行ったらあるからそこへ行け。』

 

と言われた。

 

”なんだと、このインド系のやつ普通に嘘をつきやがったな。”

 

地域にもよるがインドでは大体の人が嘘つきという話を聞いたことがあるが、

どうやらそれは嘘ではなさそうだな。

 

この先いつか予定しているインド訪問前にいい予行練習をさせてもらった。

 

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再び気を取りなおして本物のチケット売り場へ向かった。

それはカナダ滝ではなく、アメリカ滝の方向へ進んだところにあった。

今度はそこそこ列も出来ているし本物と信じていいだろう。

 

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一般的なボートツアーの料金は大人1人19.95カナダドル(約1556円)。

 

イルミネーションや花火のツアーになるとその値段は1人35カナダドル(約2730円)と跳ね上がる。

 

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クレジットカードでチケットを購入し、いざボートへ。

 

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ボート乗り場までの道のりは意外と長く、途中でこんな感じの合成記念撮影を強いられた。

 

もちろん無料でもらえるわけもなく、欲しかったら金を払って購入しなければならない。

 

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ポンチョを渡されようやくボート乗り場までたどり着いた。

 

大人数を収容できる2階建のボートなので、たくさん人が並んでいても回転が良く割とすぐに乗船することができる。

 

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我々は2階の前方のスペースを陣取った。まずはアメリカ滝からツアーは開始される。

 

カナダ滝に比べると小ぶりで人気も劣っているアメリカ滝だが、それでもその規模は大きく滝としては立派なものだった。

 

これがもし日本に存在していたら間違いなく国内No.1の滝として名声を手に入れていただろう。

 

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アメリカ滝を通り過ぎると船はメインであるカナダ滝に徐々に近づいていく。

 

落差56メートルという高さから平均毎分110,000㎥(全く想像がつかない)もの水が流れ落ちてくることにより、ものすごい勢いの水しぶきが滝壺から吹き上がる。

 

それはまるで滝の上空にだけ雲ができているようだった。

 

その水しぶきのため、滝周辺には頻繁に綺麗な虹が現れる。

 

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 カナダ滝に近づくにつれ、水しぶきの勢いはどんどん強くなり容赦なく我々に襲いかかってくる。

 

優雅な船旅をしていたら突然の嵐に見舞われた、といった感覚。

ポンチョを着てなかったら間違いなく全身びしょ濡れになってしまうだろう。

 

滝に近づけるギリギリのところで船はしばらく停止して、我々はその嵐レベルの水しぶきを浴び続けなければならなかった。

 

空は晴れ渡っているのにこの嵐というのは少し不思議な感覚だった。

 

その水しぶきのせいで視界は悪く、滝の方を見ても真っ白でよく分からない。

 

最初は水しぶきに多少なりともテンションが上がったが、ずーっと浴び続けているとそれはもう嫌がらせとしか感じられなくなった。

 

もういいから、早く船を旋回させて戻ってくれ。

 

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数分間、水しぶきを嵐のごとく浴び続けたら、ようやく船は旋回し元来たルートを戻っていった。

 

ポンチョを着ていたおかげで着ていた衣類がびしょびしょになるということはなかったが、顔や髪の毛はびしょ濡れである。

 

それにしても、川に浮いている大量の泡が汚い。

 

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船を降りた後はお土産コーナーをチラ見してカナダ滝方面へ向かった。

 

途中、野外でショウを行っていたエルビス・プレスリーが印象的だ。

 

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 しばらく歩くとカナダ滝にたどり着いた。

上から見てもダイナミックだ。

 

前回来た時よりも迫力があるように見えるのは、やはり季節の関係か。

前回は2月、今回は10月。

夏と冬では滝の水量にだいぶ差があるらしい。

 

観光客の量も、前回はガラガラだったのに対し今回は大勢の人で溢れていた。

サンクスギビングの関係もあるかもしれない。

 

個人的には、

ナイアガラの滝は船に乗って下から見るよりも上からのんびり眺める方がいい。

見え方の他にも、約20カナダドルという乗船料も加味した感想である。

 

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しばらくカナダ滝を鑑賞し、16時すぎごろ我々はカジノへ戻った。

 

帰りのバスが、17時というのはゆっくり観光するには丁度いい時間帯だ。

 

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基本的には行きに乗車したのと同じバスに乗らなくてはならないのだが、

我々は乗車したシェパードヤング付近にもう用はないので、

カジノバスカウンターで行き先をトロントダウンタウンに変更してもらった。

 

17時に8番バスに乗れということらしい。

 

ちなみにカウンターでは行き先のほか、帰りのバスの時間帯も変更できるらしい。

 

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時間になり外へ出てみると、そこにはたくさんの人がバスを待っていた。

 

天井から吊るされている番号ではなく、

バスのフロントガラスに貼られている番号と行き先を確認してバスに並ぶ。

 

無事に乗車し、バスが発車してしばらくすると我々は眠りについてしまった。

 

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すっかり日も暮れてあたりが薄暗くなってきた頃、

バスはトロントダウンタウンの渋滞の中を走っていた。

 

ヤング・カレッジあたりでバスは停車しそこで降車。

 

そこから歩いて期間限定でトロント市庁舎で行われているという惑星の展示を見に行った。

それにしても、トロントの夜は寒い。 

 

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大きな球体は時間が経つにつれ色や模様を変える。

 

TORONTOの"O"の部分が電球切れになっていたのは残念だが、

球体や背景のビル、水辺に映る文字など、バランスのとれたこの景色に我々はしばし見とれていた。

 

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時刻は20時前。

腹が減ったということでみゆきさんが働いているレストランへ夕飯を食べに行った。

 

突然の訪問だったにもかかわらず色々とサービスしてもらい、昨晩同様お腹はいっぱいになった。

 

行き場を失ったという牛丼弁当まで手土産として持たせてくれて、

本当に最後までお世話になりました。

 

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夕食をとり終えたら地下鉄で宿へ戻った。

 

 

明日はついにカナダを出てアメリカ合衆国へ侵入する。

 

全米大手のグレイハウンドという長距離バスでとりあえずトロントからミシガン州デトロイトまで行くことにした。

 

デトロイトには観光として特に何かがあるというわけではないが、

私の好きなヒップホップアーティスト、エミネムが育った街として昔から1度は訪れてみたかった街だ。

 

デトロイトはアメリカの中でも特に治安が悪い街ということらしいので十分気を付けたい。

 

バスはAM8時30分ダウンタウン発

明日の朝は早い。

 

▼次回記事(アメリカへGOGO!!)

earthtravel.hatenablog.com

 

▼アメリカ横断まとめ【完全版】

earthtravel.hatenablog.com

カナダ10日目②〜アヴリル・ラヴィーンの町ナパニーへ(ナパニー編)〜 世界一周105日目★後編

予想以上に時間はかかってしまったが、

なんとかナパニーへ行く交通手段であるレンタカーを借りることができた。

 

あとはひたすら進路を東にとり、約220km先にある町ナパニーを目指す。

 

下道では危うく信号無視という危なっかしさを見せつけてしまった私だが、

ハイウェイという日本でいう高速道路にあたる道路に入れば運転はかなり楽なものになり、少しずつ慣れていき余裕が出てきた。

 

難しいのは最初の数十分で、慣れてしまえば後は日本とさほど変わらない。

過去にロス、スペインで運転をした時もまったく同じ感覚だったことを覚えている。

海外での運転など、所詮はそんなものだ。

 

ちなみに、

アメリカやカナダでは日本と違い基本的にハイウェイは無料

(スペインもほぼ無料だった。)

たまにToll Roadという有料区間もあるが、今回の道順にそのような区間は存在しない。

 

今の日本でそんなことをしたら渋滞や排気ガス、公共交通機関の利用率低下などいろんな問題が起こってしまうだろうが、

やはり高速が無料になったらいち利用者として単純に嬉しい。

また、高速道路無料化計画が浮上してこないかな。。

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 

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 思えば朝食も昼食もろくに食べていない。

途中のサービスエリアで休憩をした。

 

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スタバやバーガーキング などのファストフード店が並ぶ中、

ティム・ホートンズはダントツの人気を誇り行列ができている。

この現象は何もここだけのことではなく、トロントの街中をみても同じである。

 

バンクーバーでは圧倒的にスタバのシェアが高かったが、

トロントではそれは完全に逆転している。

聞いた話によると、ティムはカナダ人の誇りなのだとか。

 

他の都市がどうなのかはわからないが、

バンクーバーのことを考えると"カナダ人の"というよりは"トロントの誇り"なのではないかと思ってしまう。

 

それともスタバ発祥の地シアトルに近いバンクーバーがカナダでは例外的存在なのだろうか?

 

とにかく、

トロントエリアではマックもスタバも寄せ付けない圧倒的なシェアを獲得しているティムは、

フィリピンで言うところのJollibee(ジョリビー)的存在と言っても過言ではないだろう。

 

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さすがにティムの行列に並んでいる暇はなかったので、

私は空いているバーガーキングでバーベキューポークバーガー的なものを3.75カナダドル(約292円)で購入した。

 

ところで、カナダでは英語とともにフランス語も公用語として定められている。

ここのバーガーキングの店頭メニューは英語とフランス語が交互に表示されるようになっていたのだが、

私が文字を見ながら注文しようとした瞬間にメニューがフランス語に切り替わりやがった。

そのため、注文するのに非常に手こずったのを覚えている。。

 

ちなみに私が頼んだバーベキューポークバーガー的なものはフランス語で

『AU PORC EFFILOCHE』と表示されていた。

 

こんなもの、突然の状況でサラッと読めるはずがない。

 

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繰り返しになるが、日没まで時間がないので簡単な食事とトイレを済ませたらすぐに再出発。

それにしても、この車何度見てもデカイ。

 

車に疎い私はこの時、これがシボレー車だということを全く知らずに運転していた。

 

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 再出発後もひたすら東に進み続けると、ようやく案内標識に Napanee(ナパニー) の文字が現れてきた。

これには私たちのテンションも上がらずにはいられない。

 

ここでBGMをアヴリル・ラヴィーンがナパニーについて歌った『My World』という歌に切り替え、さらにテンションを上げる。

 

この『My World』の歌の中でアヴリルは"人口5000人の小さな町で育った"と歌っているのだが、

見ての通り看板には人口16000人と表示されていた。

 

まさかこの10年20年の間に人口が3倍以上も増えたとでもいうのか?

それとも合併か?

 

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テンション上がりっぱなしの中、ついにインターを降りてナパニーの町にやってきた。

日没までにはなんとか間に合ったぞ。

 

”まさか本当に今日ここにたどり着くことができるとは。。”

何時間か前の絶望的な状況からは思いもよらなかった。

本当、諦めなくてよかった。

 

なんてことを思いながら、

涙は出ないもののなかなかの感動を味わい、とりあえず街のメイン通りであろうところにあったティムに入り一息ついた。

 

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 歩道に植えてある木の紅葉が綺麗だったので写真を撮っていると、地元民であろう人からの視線を感じた。

そうだよな、

こんな田舎に突然アジア人が来て歩道の木の写真なんて撮っていたら、そりゃ目がいっちゃうよな。

 

比較的大きな都市ばかりを巡ってきた私は、この時久々にアウェイ感を感じた。

 

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ティムを出たらとりあえずこのメイン通りを歩いて散策。

田舎ということは知っていたが、本当に田舎だった。

 

サンクスギビングデーの影響もあるのか。

メイン通りはシャッター通りと化し人通りも少なく随分と寂しいものだった。

 

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そんな中私たちは "Napanee" と書かれているものを発見するたびにテンションを上げ、

写真を撮りながらこの閑散としたメイン通りを歩き進んで行った。

 

このような観光の仕方はアヴリルのことが好きな人以外にはなかなか難しいだろう。

というか、

アヴリルのファンでもないのにこの町を訪れるアジア人などおそらくいないだろう。

 

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町には小さいながらハロウィーンの装飾が見られた。

 

都会の大規模なハロウィン装飾よりも、

このような小さな町のどこか温かみのある素朴な装飾からの方が昔ながらのリアルなハロウィーン文化が伝わってきてむしろ良い。

 

 なーんて思ったりもする。

 

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 メイン通りを南西方向へ歩いていくと、『La PIZZERIA』というピザ屋がある。

ここはナパニーに訪れたら必ず訪れたい店で、

なんでもアヴリルが昔よく通っていたピザ屋だという。

 

アヴリルのポスターやサインが飾ってあるのはもちろんの事、

"Avril Lavigne's Special Pizza"というメニューもあるそうなのでファンにはたまらない場所になるだろう。

 

◎『La PIZZERIA』の場所↓↓

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もちろん、アヴリルファンである私たちもこの店でそのピザを食べることを、

本日のナパニー観光における最大の目的としていた。

 

しかし、不運にも今日はサンクスギビングデー連休。

アメリカでは11月の第4週の木曜日がそれにあたるのだが、

カナダでは10月の第2月曜日となっているらしい。

 

朝から薄々予想はしていたが、その悪い予想は的中して店はお休みだった。。

営業時間をよく見てみると日曜定休だったので、今日がサンクスギビングでなくとも休みだったのだが。。

 

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悔しさがこみ上げる中、せめてもの記念として店内を覗き込み雰囲気だけでも味うことに努めた。

確かにアヴリルのポスターがたくさん飾ってある様子。

どっかの椅子にはアヴリルのサインが書かれているらしい。

 

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店を覗き込み写真を撮っていると、店の前を通りかかった地元の奥さんが私たちに話しかけてきてくれた。

 

『あなたたち一緒に写真を撮ってあげましょうか?』

 

『お、ぜひお願いします!私たちはアヴリル・ラヴィーンの大ファンなんです!』

 

『そうでしょうね、実はちょっと前からあなたたちの様子を見ていて、そうだろうと思ってたわ。』

 

どうやら少し前から店内を覗き込んでバシバシ写真をとっているところを見られていたらしい。

はたから見たら随分怪しい人たちに見えたことだろう。

 

『残念ながら今日はお休みなの。そんなにファンなら是非ここのオーナーに会ってもらいたかったわ。きっとアヴリルのことをたくさん話してくれたでしょう。』

 

『いやー、それは本当に残念です。』

 

『ところで、私はアヴリルと一緒の学校に通ってたのよ。もちろん、私は彼女よりだいぶ先輩になるんだけどね(笑)』

 

『本当ですか!?』

 

”すげーっ!” 

と思ったのは最初だけ。

よく考えてみればこんな小さな町であれば行く学校が皆大体同じになるのは当然である。

 

『ところで奥さん、アヴリルの家ってどこにあったか知ってますか?』

 

こんなに小さな町で、しかも同じ学校に通っていたのなら、

この町出身の世界的有名人が住んでいた家の場所くらい知っているだろう、

と、私は結構な期待を込めて聞いてみた。

 

『ごめんなさい、それはわからないわ。』

 

”まじかー。”

この町1番の有名人であろう人の家を、むしろなんで知らないんだ。。

 

学校やナパニーの看板の場所など他にも聞きたいことはあったのだが、

このまさかの返答から次に聞くべきことが頭に浮かばなくなってしまった私は、

その後軽い会話をしてその奥さんと別れた。

 

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 有益な情報を得られなかった私たちだが、今度は車で街をドライブしながら『ナパニーの看板』を探した。

 

そして、

Napanee MOTEL というモーテルの向かい側付近に1つ目の看板を見つけることができた。

もちろんここでもバッチリと記念撮影をし、

その後もう1つあるという看板を探したのだが、結局それを見つけることはできなかった。

 

◎ナパニーモーテルの場所↓↓

 

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日が沈みあたりが薄暗くなってきた頃に到着したのが、

NAPANEE DISTRICT SECONDARY SCHOOL という学校。

おそらく先ほどの奥さんが言っていたのはこの学校のことだろう、と勝手に思っている。

 

◎学校の場所↓↓

 

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 果敢に校内への侵入を試みたが、もちろんしっかりと施錠がされており中には入れない。

ここでも私たちはガラス窓から校内を覗き込み、雰囲気を味わうことに努めた。

 

幼少期から活発だったというアヴリルは、この廊下でもスケボーを乗り回していたのだろうか?

いや、さすがにそれはないかな。

 

などと想像を膨らませながら校内を外から見学。

 

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ある空間にはいつかの卒業生一同の顔写真が飾られていた。

いつの時代のものなのか、肝心なところが観葉植物で隠れていて確認できない。

 

私たちは必死になってアヴリルの写真を探したが、見える範囲に彼女は存在していなかった。

アヴリルの世代のものでないとすると、いったいいつの世のものなのだ?

アヴリルを超える偉大な人物がいるというのか?

 

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学校の看板には『WE RULE WE ROCK!!!』というフレーズが浮かび上がる。

 

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次に向かったのはナパニー駅。

全く活気のない駅だった。

 

トロントからだと夕方に2本ほどこの駅にとまる便があるらしいが、

本当にこんなところにとまる電車などあるのか?と思うくらい廃れている。

その雰囲気は『この駅はもう廃止になったんだ』と言われても全く違和感を感じないであろうものだった。

 

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ナパニー駅を後にしたら、再びメイン通りのティムに戻り作戦会議。

駐車場があり、Napanee Wi-Fiと表示される町の公共電波がつながりやすいここのティムは私たちの行動の中心地となっていた。

 

何かナパニーを感じさせるグッズが欲しいと思い向かったのは、

北西方向に少し走ったところにあるNAPANEE MALLというところ。

 

しかし残念ながら今日はもう閉店していた。

 

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ダメ元で入った隣のスーパーにも特にナパニーを感じさせるものは存在せず、

もちろんアヴリル・ラヴィーンに関するものも一切存在しなかった。

 

あったのはおそらくナパニーとは何の関係もないであろうビートルズの記念ディスプレイだけだ。

 

今回実際にナパニーを訪れてみた結果、

町でアヴリルを推しているのはあの『La PIZZERIA』だけだった。

いったいナパニーの人たちはアヴリル・ラヴィーンと言う人物をどの程度の偉人として捉えているのだろうか?

 

時刻は20時。

そろそろということで私たちはナパニーを出てトロントへ戻った。

 

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行きより帰りの方が早く感じるのはいつものこと。

 

トロントに着きガソリンを50カナダドル(約3900円)分入れたら、

47.214リットル入った。

リッター1.059カナダドル(約82.6円)ということだ。

安くてもリッター100円は超えてくる日本と比べたら破格の値段だな。

 

給油後、

レンタカーを返却するつもりだったが店はすでに閉店していたため、レンタカー屋の駐車場に車だけ置いて地下鉄でトロント中心部へと戻った。

 

寿司などの和食食べ放題の店で晩御飯を食べる予定だったが、

到着した時にはちょうど閉店時間の0:00になっていてそこは断念。

 

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結局私の宿があるクリスティー駅まで行き、コリアンタウンで韓国料理を食べた。

韓国料理はボリューミーでうまいが、出てくるもののほとんどが辛かった。

 

注文がうまく伝わっておらず1品余分に出てきてしまったので、

この日の晩御飯はお腹いっぱい食べることができた。

 

ちなみに手前の肉の鉄板焼きとご飯で10カナダドル(約780円)ほど

しかも韓国では当たり前のことだがキムチなどの小皿は全てサービスである。

 

食べ終わるとお腹の中が燃えているようにポカポカした。

久々に韓国料理の凄まじさを感じた。

 

この後私はすぐそこにある宿に戻り、

みゆきさんも地下鉄で数駅ほど行ったところにあるという家へ帰った。

 

家に帰った時相方はまだ起きており、今日ひとりで何をしたのかを語ってくれた。

なんでも昼食時に行ったティム・ホートンズで英会話力の乏しさから注文がうまくできず、

頼んだものと違うものが出てきたことに相当なショックを受けたのだという。

 

一人じゃ注文もうまくできないんだな、と、ひとりで行動してみて色々と刺激を受けてきた様子。

まぁ、それはそれでいい経験になったのではないだろうか。

 

明日は朝レンタカーの返却手続きをしに再びAVISレンタカーへ行き、

そこからバスに乗り世界三大瀑布の1つであるナイアガラの滝を目指す予定。

 

▼次回記事(ナイアガラの滝へ)

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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カナダ10日目①〜アヴリル・ラヴィーンの町ナパニーへ(レンタカー編)〜 世界一周105日目★前編

今日は2002年、デビューアルバム『Let Go』のリリースとともに世界に名を轟かせたカナダ出身の歌手、

Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)が育った小さな町、Napanee(ナパニー)へと向かう。

 

▼前回の記事

earthtravel.hatenablog.com

 

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 朝10時。

フィリピン留学中に出会い現在トロントに住んでいる友達、

みゆきさんとクリスティー駅で待ち合わせ予定。

 

お互いにアヴリル・ラヴィーンのファン。

トロントにいる間にナパニーへ行きたいという思いが一致して、

今日という再会の日をナパニー観光に費やすことにしていた。

 

ちなみに相方の方はというと、

ナパニーはおろかアヴリル・ラヴィーンにもあまり興味を示さない様子だったので、この日は別行動をとることにした。

普段私があまり興味を示さない為十分に行けないというショッピングに出かけるという。

 

10時だった集合時間は10時30分になり、クリスティー駅でみゆきさんと再会した。

その後レンタカーを借りるために街へ繰り出した。

 

昨晩必死にネットで探しても見つからなかったレンタカー。

果たして飛び込みで行けば借りれるものなのだろうか。。?

 

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まずはチャイナタウンを北のほうへ行ったところにあるレンタカー屋を訪れてみた。

 

『今日車を借りたいんですけど。』

 

そう言うと、

『今日だって?今日はもう貸せる車がないよ!』

と、陽気そうな黒人店員がニコニコしながら答えた。

 

”まじかー。”

 

『他のレンタカー屋さんも同じだと思いますか?』と聞いてみると、

 

『今日は町中のレンタカーがなくなってると思うぜ!俺らだって車を借りたいくらいさ!』

なんてことを、これまた陽気に答えてくれた。

 

”まじかー。”

 

やはり昨日ネットで調べた通り、今日はレンタカーは借りられないのか?

 

『どうする?』

 

少し2人で考えた結果、

ちょっと距離はあるが空港まで足を伸ばしてみようということになった。

 

まさかナパニーへ行くためのレンタカーを借りるためだけに空港まで行くとは。

なかなかの行動力に笑いとワクワクが止まらない。

これは面白くなってきた。

 

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電車とバスを乗り継ぎ、3日ぶりとなるトロント・ピアソン国際空港に到着。

まさかこんなに早く再訪する日がこようとはな。

ちなみに空港までは地下鉄1回分の料金のみでくることができた。

 

空港内のレンタカーカウンターの場所がわかりにくく少し迷ったが、

案内標識に従ってなんとかカウンターにたどり着く。

 

そこにはHertzAVISBudgetなどといった大手レンタカー会社のカウンターがズラリと並んでいた。

 

”これだけ会社があれば1台くらいあるだろう。”

 

そう思いとりあえず目の前にあったレンタカー会社で問い合わせてみた。

すると、その返事は食い気味で『NO.』。

 

”なんだって!?”

 

先ほど同様、

『他のレンタカー会社も一緒だと思いますか?』と聞いてみると、

『今日はどこも貸し出しはできないと思う。』と言われた。

 

”なぜだ。昨夜ネットで調べた時は何台か貸し出し候補が出てきていたのに。。”

 

私たちはキャンセルが出ていることを願いつつ他のレンタカー会社にも同じ質問をしていったが、ことごとくどこも答えは『NO』だった。

 

”空港まで来たのに、車ないじゃん。。”

 

切羽詰まった状況になった私たちは、

とりあえず空港1階にあるカナダ発祥のファストフード店、Tim Hortons(ティムホートンズ)で一服。

それにしても、なぜ今日はこんなにもレンタカーがないのか?

 

考えられる理由として、

この日がカナダのサンクスギビングデーによる3連休の中日だったことがあげられる。

というか、確実にそのせいだろう。

 

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ティムのコーヒーで一息入れながら、私たちはこれからどうするか考えた。

普通にトロントの街をプラプラするか、まだまだ諦めずにレンタカー探しを続行するか。

 

正直私は空港がダメだった時点でもう無理かと諦めかけていたのだが、みゆきさんは違った。

 

なんでもシェパード・ヤング(通称シェパヤン)という地区にもレンタカー会社がありそうで、

そこは市内中心から少し外れた地区になるのでもしかしたら車があるかも、、

ということだった。

 

早速グーグルマップでシェパヤンのレンタカー会社を調べると、2件ほどヒット。

するとみゆきさんは速攻でそのレンタカー会社に電話をかけてくれた。

この人の行動力も相当なものがある。

 

会話を聞いている感じなんだかいけそうな雰囲気。

 

『どうでした?』

 

私は期待を持ってそう聞いてみると、

『うん、なんかとりあえず来いって言ってるよ。』とのこと。

 

なんともハッキリしない返事をするレンタカー会社である。

まあ貸せる車があるから来いと言っているのであろう。

そう思い私たちは、とりあえずシェパヤンへ向かう方法を調べた。

 

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空港からシェパヤンまではGO BUSというバスで移動する。

34番のバスに乗り、料金は一人6.4カナダドル(約508円)だった。

 

ところでこの時、すでに時刻は14時近く

トロントからナパニーまでは最低でも2時間はかかる。

 

海外運転に慣れていない私などがいきなりハイウェイをぶっ飛ばすわけにはいかないので、その所要時間がさらにのびることは容易に予想がつく。

 

たとえシェパヤンでレンタカーを借りれたとしても、

果たして日が出ているうちにナパニーに到着することはできるのだろうか?

 

そんなことをふと思いながらも、私たちは期待を胸にシェパヤンへ向けてバスに揺られた。

 

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空港からバスで約30分ほど。

その名の通りシャパードアヴェニューヤングストリートが交差するシェパード・ヤングの交差点に到着した。

 

この交差点のすぐ横に位置している建物のどこかに目的であるレンタカー会社があるはずなのだが、探せど探せどそれが見つからない。

 

まさか、騙されたか。。?

 

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1階部分が鉄パイプで覆われた建物周辺をうろちょろし、

ようやく入り口を見つけ建物の中に入ることができた。

 

どうやらそこはマンションかなんかの入り口みたいで、

受付にいたおっちゃんにレンタカー会社の場所を尋ねると、

どうやらそれは地下に店を構えているらしい。

 

なるほど。そんなの見つけることができなくて当然だ。

 

地下へ行ってみるとそこにはたくさんの店が軒を連ねていたが、

おそらくサンクスギビングデーのためどこも営業していない。

 

シャッター街と化した地下は静まり返っており、

とてもこんなところでレンタカー会社が営業をしているとは思えなかった。

 

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本当にこんなところにレンタカー屋があるのか?

ドキドキしながら少し歩いてみると、

パッと見閉店しているかのように見えるほど薄暗いAVISレンタカーの店舗が現れた。

 

”うわーやってねぇー。”

と一瞬思ったが、よく見てみるとそこには明かりがついていて人もいる。

 

”あ、やってた。”

 

『電話した者ですが、今日今から車は借りれますか?』

そうたずねると、スタッフは何やら説明を始めた。

 

最初はなかなか聞き取ることができずに苦戦したが、

どうやら『今すぐ用意できるのはSUVだけだ。もう何十分か待てばもう少し小さいのが戻ってくるはずだからそっちの方が安い。』

と、ざっくり言うとそういう内容のことだった。

 

”え、どうしよう。。”

 

値段が安いなら待つのもアリだが、時間が時間だしすぐにでも出発したいという気持ちも強い。

 

SUVの方の値段は、

保険など全部ひっくるめて133.75カナダドル(約10629円)。

 

当初予算としてみていたのが高くて100カナダドルくらいだったので、かなり予算オーバー。

 

それでも切羽詰まっている状態の私たちは

"これでナパニーへ行けるなら"

と言う思いで、このSUVを選択し手続きを済ませ車へと案内された。

 

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外に出て『これだ。』と指差された車を見てびっくり。

 

”クソでけぇじゃねえか!?”

 

車に疎い私はSUVと言われてもそれがどの程度のものなのかイメージできていなかったが、いざ実物を見てデカさを実感すると急に運転への不安が襲ってきた。

 

日本でもこんな大きな車を運転したことはないし、そもそも運転したくない。

 

私は過去にロスとスペインでレンタカーを借りたことがあるが、それはもう5年以上前のこと。

その5年という歳月は、私の心を海外運転初心者状態にリセットするのに十分な期間だ。

しかも今回はこんなクソデカイ車を。。

 

一瞬、

”もう少し待って小さい車が来るのを待とうか、、”

とも思ったが、カナダの後レンタカーでアメリカを横断しようとしている者がそんな弱音を吐いていてはみっともない。

 

トロントからナパニーへ行くくらい、

昼飯を食いに隣町のラーメン屋へ行くくらいの感覚で考えなきゃ、

何千キロというアメリカ大陸を横断するなんてやめとけっていう話になるだろう。

 

そう考えながら自分に自信を植え付け、

簡単な外傷チェックを済ませたらいざ運転席に乗り込んだ。

 

(この時間違えて助手席に乗り込もうとしてしまったのは、海外での定番あるあるの1つに挙げられるだろう。)

 

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 車内は私たち2人だけが乗るにはもったいないくらい広くて快適空間だった。

 

カーナビが内蔵されていたがこのナビは使うことができず、

仕方なくiPhoneアプリの"Maps Me"と"グーグルマップ"を駆使してナパニーへ向かうことになった。

結論から言うと、

"Maps Me"はあまり役に立たず、ほとんどグーグルマップのみを駆使していた。

 

アヴリル・ラヴィーンの曲をシャッフル再生させていざ出発。

まずは慣らし運転のためその辺をぐるっと1周する。

いくら時間がないとはいえ、これで命が助かると思えば慣らし運転は欠かせない。

慣らし運転中にすごい勢いで信号無視をしてしまいそうになったのは予想外の出来事だったが。。

 

いきなり不安な滑り出しになってしまったが、

ハイウェイに入り信号がなくなれば、運転は格段に楽になるはず。

 

前述した通り、ナパニーまでは片道約220㎞。

とにかく無事に帰ってこれることを祈る。

 

〜後半へ続く〜(ナパニー後編)

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▼アメリカ横断まとめ【完全版】

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カナダ9日目〜トロント2大マーケット巡り〜 世界一周104日目★

今朝は7時ごろに目が覚めた。

 

▼前回の記事(トロントアイランド)

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外出をしたのは12時30分ごろ。

コリアンタウンであるクリスティー駅周辺の空は今日も晴れ渡っている。

 

今日はトロント市内にある2つの大きなマーケットに出かけることにした。

 

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まず向かうのは100年以上の歴史を持つというケンジントン・マーケット。

 

その前に韓国スーパーP.A.T明治の板チョコブラックを1.49カナダドル(約117円)で購入。

日本ならスーパーで80円くらいで買えてた覚えがあるので、やはり割高だ。

 

これを相方とはんぶっこして食べながらケンジントンマーケットへとむかった。

 

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途中、住宅地を通った。

コリアンタウンのメイン通りから1本入っただけのところにある住宅地だったが、

そこにはコリアンタウンの面影は一切なくこれぞ欧米の住宅地、といった静かで穏やかな雰囲気が漂っていた。

 

庭や歩道では野生のリスを何匹か見かけた。

 

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しばらく歩くとなんだかザワザワしてきてマーケットっぽい雰囲気が漂ってきた。

雰囲気は漂ってきたものの、"ここが中心"、といった箇所が現れるわけでもなくいまひとつ盛り上がりに欠けるマーケットだった。

 

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ケンジントンマーケットにはおそらく日本人がやっているであろうたこ焼き屋台があった。

3個で3.75カナダドル(約297円)というなかなか強気な値段設定をしていた。

 

他にも特に中南米系の店が多く店を構えている。

ケンジントンマーケットは多国籍なマーケットだった。

 

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特に見所のなかったケンジントンマーケットを早々に後にして向かったのはもう一つのマーケット、セント・ローレンス・マーケットだ。

 

セント・ローレンス・マーケットは200年以上の歴史を持っているといい、

ケンジントンマーケットより約倍も先輩のマーケットである。

 

 

徒歩でそのマーケットへ向かっている途中、突然周りが中国になった。

本当にチャイナタウンというのはどこにでもあるな。

 

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 しばらく東方向へまっすぐ進むと、ようやく中国を抜けてカナダに戻ってきた。

 

そこはヤング・ダンダス・スクエアというトロントの中心部で、多くの人、店が集中しているエリアだった。

規模は到底及ばないが、ニューヨークでいうタイムズスクエアのようなところだ。

 

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ここにはトロント・イートン・センターという大きなショッピングモールがある。

とりあえず暇つぶしに中へ入り、目の前にあったユニクロ入店した。

 

土曜日ということもあってか、店内はたくさんのお客さんで賑わっていた。

我々は大晦日にニューヨークのタイムズスクエアで行われるカウントダウンに参加する予定なので、ここでフリースなど暖かい装備を見て回った。

聞くところによると、タイムズスクエアでのカウントダウンはかなり冷え込むというからな。

 

▼タイムズスクエアカウントダウン情報 

earthtravel.hatenablog.com

 

今私が持っている軽装ではとてもじゃないけど凍え死んでしまうので、

必ずどこかで、せめてフリースくらいは購入しなければならない。

 

しかしこの時は『まだ3ヶ月も先のこと』と思い試着をするだけで購入には至らなかった。

 

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ユニクロのみに立ち寄ったあとトロント・イートン・センターを出て、

今度は進路をを南にとりセント・ローレンス・マーケットへと向かった。

 

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ヤング・ダンダス・スクエアから徒歩20分ほどセント・ローレンス・マーケットに到着。

屋外開催のケンジントンマーケットとは違い、

大きなレンガ造りの駅のような建物の中にたくさんの店が集まっている、という屋内スタイルのマーケット。

なんでもこの建物は初代市庁舎を改築したものらしい。

 

ここは日曜日、月曜日は定休日で曜日によって開催時間が少し異なるそうなので訪れる前に確認が必要だ。

 

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建物内に入ってみると中にはたくさんの店、人が収容されており、

その喧騒が ”これぞマーケット” という活気を作り出していた。

 

細い通りに人がひしめき合いのろのろと前進する。

 

”そうそう、これだよ。”

 

先ほどのケンジントンマーケットがあまりにも期待はずれだった反動もあり、私はこの雰囲気に満足し散策を楽しんだ。

 

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この BUSTER'S SEA COVE という店はマーケットの中でも一際行列が目立っていた。

どうやらエビやカニ、タコ、魚といったシーフードをウリにしたお店らしい。

 

我々も何か昼食としていただきたかったのだが、その行列と結構する値段のため別のお店を探すことに。

 

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しばらくマーケット内を散策していると、ホットドック1つ3カナダドル(約237円)という格安なお店を発見した。

店の前からはソーセージのいい匂いが漂ってきていて食欲をそそる。

 

ここで各自1つづつこの3ドルホットドックを購入して、外にあるテーブルで昼食をとることにした。

 

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ホットドックには極太のソーセージだけでなくキャベツなどの野菜もトッピングされており、3ドルにしてはなかなかボリューミー。

 

味も美味しく満足のいく昼食となった。

 

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昼食をとり終え、再びマーケット内を散策。

このようなマーケットのいいところはその混沌とした雰囲気だけでなく、

試食が豊富に用意されているということ。

 

『好物は試食です。』と言わんばかりの我々は、昼食のシメも兼ねて様々な試食を巡っていった。

 

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一通りセント・ローレンス・マーケットをまわり尽くしたらそこをあとにして、今度は普通のスーパーマーケットへ立ち寄った。

 

相方が砂糖が欲しいと言うので、1.99カナダドル(約157円)ほどで砂糖を購入。

これで煮物などの料理も美味しく作れるとのこと。

決して相方が極度の甘党というわけではない。

 

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帰り道、セント・ジェームス教会というなかなか大きな教会が目の前に現れた。

これほど立派な教会を見るのは久しぶりだ。

 

ヨーロッパでは見飽きるほどに存在していたこのような教会も北米に来るとその数は激減し、見つけると少しテンションが上がる。

 

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もちろん無料で中に入れた。

 

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その後は宿に帰るために地下鉄の駅へ向かった。

ここにはクリスティー駅にはなかった自動トークン券売機があった。

ここではトークンを1枚から購入することができるっぽい。

なぜクリスティー駅にはこのマシーンがないのだ。。

 

昨日のタダ乗りに味をしめていた我々は、”今日もすきあらば”、と少し狙っていたのだが、どうやらこの駅は改札以外に抜けれるスペースがない様子。

 

それでも諦めなかったケチな我々は歩いてそう遠くない別の駅にも行ってみたが、結果は同じ。

さすがにトークンを買い改札を通った。

 

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 宿に着いたのは16時30分ごろ。

そこからまた最寄りの韓国スーパー P.A.Tへ今晩の食材を買い出しに行った。

 

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買い出しと言っても買ったのはこの豚肉644gのみ。

料金は7.08カナダドル(約563円)。

 

おとといの夕食でこれを食べた際、予想以上の美味しさを覚えたのでリピートしたというわけだ。

 

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今日はこれを漬け込んで調理することにする。

早速、醤油に先ほどスーパーで購入した砂糖を溶かし、そこに鷹の爪ガーリックパウダーを加え肉を漬け込む。

これをしばらく寝かせ味をしっかりとしみ込ませる。

 

これを焼いて食べたら間違いなく美味しいはず。

晩御飯が待ち遠しい。

 

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20時。

豚肉を漬け込んでから約3時間後、今夜の夕食が完成した。

献立は白米、白菜と玉ねぎのスープ、そして先ほど漬け込んだ豚肉を焼いたもの。

 

味はこれまで自炊してきた中でも上位に食い込んでくるであろうほどの美味しさ。

やはり豚肉を漬け込んだのは正解だった。

こんなに白米の進むおかずは久しぶりだ。

 

これは今後も定番メニューとして採用していきたい次第なのだが、

このサムギョプサル用と思われる豚肉は韓国スーパーでしか手に入らない。。

 

別の土地に移った時にこの肉がこの値段で手に入ればいいのだが、

そうでないともうこのメニューが食べられない。

そう思うと少し残念だ。

 

夕食をとり終えた後は適当に部屋で過ごした。

 

 

 

明日はトロントにワーホリ中の友達とナパニーというトロントから200キロ弱離れた小さな町へ遊びに行く。

 

なぜわざわざそんな小さな町に赴くのかというと、

ナパニーはカナダ出身で世界にもその名が通ったロックシンガー、Avril Lavigneの出身地だからだ。

日本でも「スケーターボーイ」「ガールフレンド」などの曲がヒットしているので名前くらいは聞いたことがあるだろう。

 

お互いAvril Lavigneのファンである私とその友達にとっては、

そんな小さな町ナパニーもトロントを訪れた際の重要観光地の1つとなる。

 

しかしこのナパニー、

トロントから200キロ以上離れた田舎ということでいかんせん交通の便が悪い。。

当初私は電車で行けるだろう、とその行き方について軽視していたが、

前日になって調べてみると電車は1日に数本しか出ておらず、その時間も夕方のみという日帰り観光には到底適さない時間帯だった。。

 

慌てて友達と連絡を取り合い、それならレンタカーで行こうということにはなったが、

ネットで調べてみると明日貸し出し可能なのは空港にあるレンタカー屋さんくらい。。

 

さすがに空港まで行くのは面倒だと思いそれは選択肢から除外したが、

そうなると貸出可能なレンタカー屋さんがネット上では見つからない。

 

0時をまわるくらいまでナパニーへの行き方について調べてみたが、これといった打開策は見つからず。。

結局明日直接市内のレンタカー屋さんへ行ってみようということになり本日は就寝した。

 

果たして明日、無事にナパニーへたどり着くことができるのだろうか?

 

 ▼次回記事(アヴリル・ラヴィーンの町ナパニーへ(^^)

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